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第3話

薄暗い部屋。 ゆらゆらと宙で揺れる自分の脚を漢の肩越しに見ていた。 オードトワレの香りと汗の匂い。 ベッドの軋む音とシーツの感触。 幾度となく気を失いそうな絶頂に追い立てられた。 翻弄された俺が唯一出来たことは、漢の背中に付けた【痕】だけ。 それをぼんやりと想い出していた。 . . . .

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