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第10話
愛良side
少し戸惑いながら上がって行ったのか、すぐに彼に追いついた。遠慮がちにドアを開けて中に入って……。
「んっ……」
小さく喘いだ……。ドキッとして、ムラッときた…。だって、私の部屋ってだけで喘ぐなんて思わないじゃん……。
「……人の部屋に入っただけで喘がないで貰えますか?我慢出来なくなります…」
「ぼ、ぼく……」
「ごめんなさい。私は "朔久を抱きたい" 良いですよね…?」
朔久の目が、ゆらりとゆれて…。とろんとした…。きっと私の目は、ギラついている…そう分かるくらいには、欲情しながらも理性が少し残ってた…。
「うん……、夏弥の、ものに……して…。僕の初めて、夏弥にあげる……」
「可愛いです……。そのまま、大人しくしてて…」
準備なんてした事ないだろうし、初めてだから簡単には受け入れられないだろう…。無理そうなら、入れるのは今度にしないと…。なんて考えることが出来たのは、本当に始めだけだった……。
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