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第9話

愛良side 私が誘ってから、朔久はミスを連発…。生徒会の仕事の進みも遅かったから、今日は早めに終わることになった…。 心なしか、朔久の顔が赤い気がする…。緊張か、動揺か……。どちらにしても可愛いな 「何時頃になるますか?」 「えっーと……、五時半くらい…」 「…待ってます」 「うん……」 パタパタと掛けて行った彼の後ろ姿は、大型犬が喜んでいるようにしか見えなかった あれから時間が経って、五時半を軽く過ぎてた…。もそろそろ、六時になる。親の許可が出ないような家では無いし、来るのが嫌になってしまったのだろうか…。そう思い始めた頃、家のチャイムが鳴った…… 「いらっしゃい…。遅かったから、来ないかと思いました…。入ってください」 「……」 彼からの返答がない…。顔を覗き込むと、なぜかフリーズしてて…。目の前で手を振っても反応してくれなかった…。 「…?……朔久…?どうかしましたか?」 「あ、あぁ……、お邪魔します…」 朔久の私服、初めて見るなぁ…。可愛い感じなんだ…。というか、ものすごく脱がせやすそうなもの着てる…。 玄関で手を出すわけにもいかず、出す気もなかったけど…。とりあえず、私の部屋に行ってもらった。 「私の部屋は二階に上がって左側です。飲み物とってくるので、先に行っててください」 「うん。わかった…」 階段を上がっていく音を聞きながらキッチンに行き、冷蔵庫からジュースを出してコップに注ぎ持って行った。

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