愛生side 春より先に目を覚ましたみたいだ…。まだ隣で静かに眠っている春を見ていた…。 「おはよ……。チュッ……、愛生…、愛してる……。ずっと、僕のそばにいてね。僕が、愛生の心を温めてあげるからね…」 可愛いことしてくれるな……。でも、出来れば起きてる時とか面と向かって言って欲しかったなって思う……。 「……おはよ、ずっとそばにいるよ。春…、愛してる……」 「……っ⁉︎ い、いつからっ…。えっ…いつから起きてたのっ……」 「……ごそごそ動き出したくらいから起きてた…。春の寝顔も可愛かった。あとでロック画面に設定していい？」 「……ぜ、ぜんぶ…、聞かれてた」 顔を真っ赤にして恥ずかしがってる春。すごく可愛いけどこれ以上言うと拗ねてしまいそうだからやめておこう…。 「春、多分これから辛いのととか、苦しい事もあると思う。そしたら二人で一緒に乗り越えよう…。隠し事はなしにしよう」 「…うん。そうだね。二人で一緒に乗り越えていこうね」 それから暫く俺たちはベットの中で抱き合って、ゆったりとした時間と幸せを噛み締めていた…。 Fin