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第10話

ーー イーノ side ーー 俺はなんて事をしてしまったんだ! 寝ぼけてリーフ様の……ち、ちくびを捏ねるなんて! 朝勃ちしたモノを撫で回すなんて! 挙句、興奮して勃起して撫でられて即射精するなんてぇぇぇぇっ!! リーフ様の美しい腹筋を撫でるように流れ落ちる俺のアレ! 俺のアレなのにエロく見えるぅぅぅ! リーフ様! ダメです! そんなうっとりしたお顔をしたらまた! はぁはぁはぁはぁ…… 「ん……濃いな」 「ダメェェェェッ!  そんなの舐めちゃダメェェェェ!!」 「ダメなのか?」 「ダメです! 汚いです! 30のおっさんのせーえきなんか!!」 「30歳なんてようやく成人したばかりだろう」 「エルフならそうですけど! 人間は15で成人! 俺はもう2回は成人してるんです!」 「こんなに愛らしいのに?」 「あ……い……」 思いがけない言葉に言葉が出ない。 エルフの美しさも無ければ人間としてだって美しくない。格好良くもない。そこらにゴロゴロいるレベルの普通のおっさん。 自分で悲しくなってきた。 「私はイーノが愛しい。寿命が違うから死ぬまで共にあるとは約束できないが、君の一生を見届けたいと考えている」 「それは父性愛とかペットに対する愛情ではないんですか?」 「息子やペットにこんな風にはならないだろう?」 「それは……」 少し柔らかくなっているがまだまだ臨戦態勢のリーフ様の中心は先端から蜜を零している。本当に……? 「リーフ様……の、舐めても良いですか?」 「無理しな「させて下さい!」 布団を跳ね除け、リーフ様を仰向けにして雄々しい象徴に舌を這わせる。根元から先端に向かってゆっくりと進み、カリの所をひと回りして敏感な部分をパクリと咥えた。熱い。鈴口をチロチロ舐めると先に滲んでいた雫の味がする。 これがリーフ様の…… 味…… はぁっ! に、匂いは!? 息を詰めていたのでリーフ様の匂いが分からない。確かめる様に鼻から息を吸い込むと雨上がりの森の香りがした。エルフってこんなに爽やかな匂いなの!? うっとりしながら夢中で舐め回していたらまた興奮してきた。おれが下手だから時間かかるのかな? でももう少し味わいたい…… もっと深く……。 えずきそうになるのを堪えてなるべく奥まで受け入れるとリーフ様のそれがぐっと質量を増した。しかも喉が擦られて気持ちいい。その後すぐに喉奥に流れ込んだ白濁を吐き出すなんて、絶対無理だと思った。 ーー リーフ side ーー 突然やる気を出すなんて嬉しい驚きだ。口淫はまだまだ先かと考えていたが。……断る間も無く始めてしまった。慌てて浄化したが臭くはなかっただろうか? 「リーフ様…… 良い匂い……」 よし!! たどたどしくも懸命に奉仕する姿に肉欲を煽られ、程なく欲望を解き放った。早かった……!! 「は、ぁ…… ありがとうイーノ、ほら、口の中を浄化するよ」 ごくっ 「なっ!?」 「え、へへ……、気持ち良かった、でしょうか?」 「それはもちろん、……気持ち良かったよ。だがそんなもの飲むなんて…… 不味いだろう?」 「でも…… リーフ様だって。もったいないし……」 イーノの精はともかく、そんなものをもったいないと言うほど好かれていたのか。……かなり嬉しい。 「……お風呂に入ろうね?」 「はい……」 陶然としてふわふわと指示に従うイーノは私に奉仕しながらもう一度達した事に気付いていないようだ。触りもせずに絶頂するなんて本当に愛らしい。さりげなく全身を浄化して共に湯船に浸かった。 「はっ! あの、なんでお風呂に入ってるのでしょう? 朝食の時間では?」 「私が風呂好きでね。朝食は朝湯の後なんだ」 そんな習慣はないがこれからはそうしよう。使用人たちは何も言わなくても対応してくれるし、ぼんやりしながら従うイーノはかわいい。最後は敢えて魔法を使わず、布で丁寧に拭いた。また少し兆した事を隠そうとしているが……。 いや、気付かないフリをしよう。 ーー イーノ side ーー めくるめく幸せ……、これは本当に現実なのだろうか? リーフ様を触らせてもらったり、さ、触ってもらえたり、何故だか俺の方がお世話されたり。 あんなに優しく丁寧に拭われたらまた勃っちゃう……! リーフ様ってば意外と世話好きだなぁ。……あ、なんだかかわいい。 ここにはもう1泊してすぐにエルフの里に向かう事になった。満月の夜にだけ咲く銀芙蓉の花だけど、途中で何かあって間に合わなくなると困るからだそうだ。エスグリさんはエルフの里に出入り禁止なので森に近い街で簡単な依頼を受けて暇を潰しているって。 そうまでして一緒に行きたいの? 「その街にはな、気のいいハーフエルフが住んでて魔道具作りやってるんだよ! レア素材持ってくと礼だって言って酒に付き合ってくれるんだ」 「恋人ではないんですか?」 「……肩を抱いたらしばかれた」 ……気のいい? エスグリさんてかなりのイケメンなのに残念な人っぽいな。 本人が楽しいならいいのか。 リーフ様のお家の食事も美味しくて、使用人の人たちも優しくて、とっても居心地が良かった。なし崩し的にエッチないたずらしたりされたりするようになって、フェラがするのもされるのも気持ち良いことを知った。する方で興奮してイっちゃうとは思わなかったけど、それに気づいたリーフ様の色気に当てられてまたイきそうになっちゃった。……あれ? 俺、早漏? いやいやいや、世界一美しい生命体を目の前にしているんだから仕方ない。 おれがアレなんじゃなくてリーフ様がすごいんです!!

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