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第2話
「…っ!…ゆめ…」
目が覚めると着ていたパジャマは汗で湿っていた。
朝から最悪。シャワー浴びる時間あるかな。ほんと、最悪…
深い溜息をついてベットから降りる。時計を見るとセットしておいた目覚ましよひも早く起きたようだ。学校に行くまであと2時間。
「シャワー浴びよ」
(学校)
「はあ…」
朝から本当に最悪。下駄箱には何通ものラブレターが入っていた。ここ男子校なのになー…
「よう!」
「ん」
低血圧で機嫌がちょっぴり悪い僕ちゃんに話しかけてきた朝から元気なこの男は、小林真一。家が近くで小学校が一緒、中学は違ったけど高校で再開した。いわゆる幼なじみだ。
「朝から元気ないなあ。怖くて誰もよってこれないよ」
「…」
「ほらあいつなんて、話したそうにソワソワして」
「…」
「…わかった!またラブレター貰ったんだろw」
「はあー、そうなんだよねー。僕ちゃん人気者だからさー」
「お前って綺麗な顔してるのにおちゃらけた性格してるよな」
「なーに、今更?」
「同学年からも先輩からもラブレターをもらい、告白され、使われてない空き教室に連れ込まれてあれやこれやされるくらい人気な理由がさっぱりわからん」
「あはは、なんだよそれ」
「いや、俺部活一筋だからそういうことに疎くて。すまん…」
真一は僕ちゃんの顔をマジマジと見てそういった。
僕ちゃん実はそういうとこに救われてるんだよ。知ってた?知らないよね。ま、絶対言わないけどね。だって僕ちゃんツンデレだもん。
(放課後)
「純帰るのか?」
「そのつもりだったんだけど、生徒会長様に呼ばれちゃってさ」
「あー、今期の生徒会役員に選ばれたんだろ?良かったじゃん」
「僕ちゃんみたいな成績がいいだけのダメな子、よく推薦しようと思ったよねー」
「誰が推薦したんだ」
「生徒会長様」
「へー、会長直々かあ。まあ、頑張れ」
「無責任!僕ちゃん行きたくないなあー。代わりに行って断ってきてよ」
「嫌だよ!」
「だよねー」
「お前、性格はおいといて顔はいいからな。髪はそんなんだけど。それで選ばれたとか?」
「僕ちゃん人気者♡」
可愛くテヘッとお茶目なポーズをとったら真一に叩かれた。もーう、酷くない?僕ちゃんの綺麗な顔に。
「真一は部活でしょ?行かなくていいの?」
教室には部活に行ったり帰ったりした人ばかりで僕ちゃんたち2人以外は残っていなかった。
「よくない!やべー!」
「ふふふ、じゃーねー」
「またな」
腐れ縁みたいなもんだけど、あいつは接しやすい。それに良い奴だと、思う…
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