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⑫高校生活は前途多難!?

 美味(うま)っ!!  ご飯をかき込むようにして、ひたすら無言で食べる。 「そんなに急いで食べなくても、ご飯は逃げないよ?」  そんな俺に、月夜はやっぱり変わらない笑顔を向けてくれる。  行儀もへったくれもあったものじゃない俺の食べ方を、少しも怒ろうともしない。  そんなだからだろう。  ああ……なんか……。  俺、申し訳なくなってきた……。  罪悪感っていうの?  月夜は自分のこと以外にもこうやって、俺の面倒まで見てくれているわけで……。  それに比べて、俺は何もしていない。  役立たずもいいところだ。 「…………」  ……って、いや、いやいやいや、いいんだよ。  俺はこれで!!  だって、婚約を破棄してもらわなきゃならないんだ!!  もともとそのつもりで同居する話を呑んだんじゃないか!  ……ああ、だけどさ。  月夜は自分のこともあるんだよな。  食事の用意とか……面倒かけすぎだよな……やっぱり。

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