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⑰高校生活は前途多難!?

 先生と一緒に職員室を出た俺は、2年6組へと向かう。  まずは先生が教室の中に入り、生徒たちに俺の紹介をする。 「篠崎、ここへ来なさい」  しばらくすると先生が、『篠崎 花音』という偽りの名を呼んだ。  俺を教室へと誘導する。  俺は小さく息を吸って、これからの学園生活を、『花音』として過ごすことを決意した。    だけど、やはり緊張はするもので……。  俺の心臓は体から飛び出しそうなくらい、ものすごくバクバク言っている……。  ただでさえ、見知らぬ学校に季節外れの転校で緊張するのに、その上性別まで偽らないといけないわけで……。  俺の緊張をさらに上乗せしてくる。  俺は大きな鼓動を繰り返している心臓の上に手を当てて、もう一度深呼吸すると、重たい足を動かした。

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