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㉔高校生活は前途多難!?

 ――なんて思いながらも、俺ってば今は女子だった。  自分に突っ込みを入れる。  そうやって朝のホームルームが終了すれば、俺と沙耶の周りには男女問わず、クラスメイトたちが群れになってやって来る。 「花音ちゃんって、どこから来たの?」 「前の学校はどんなとこだったの?」 「カッコイイ男の人、いた?」 「付き合っていた人はいるの? って、葉桜くん以上はいないよね……」  などと話しかけてくる。  俺、実はこういうのも苦手なんだよな……。  思わず逃げ腰になってしまう。  目を泳がせて月夜の方へとなんとなく目を向ければ……。  月夜も今の俺と同じ状態になっていた。 「ちょっと、ごめん」  月夜に頼ることができなくなった俺は、この場から逃げようとトイレを口実にして椅子から腰を上げる。  すると、視界が広くなった俺の前方で、ひとりの女子と目が合った。

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