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②放課後は大波乱!
後ろでに、同じ班になった女子たちの声を聞きながら、俺は3階の女子トイレから1階の倉庫へと急いだ。
えっと、砂利道を通った通路横……。
1階に着くとこぢんまりとした緑色のドアを見つけた俺は、早速中に入り、チリトリとほうきを物色中だ。
倉庫内はコンクリートで固められているからか、少し寒い。
おまけに照明もないからドアを開けておかないと何も見えないわけで、とても居心地が悪い。
「花音 ちゃん、み~っけ」
薄闇の中、ひたすら手探りで探し物をしていると、ふいに男子の野太い声が後ろから聞こえた。
現れた人影によって、視界はさらに悪くなる。
何事かと思い、入り口を見やれば……。
ここからでは逆光でよく見えないが、男子3人がたったひとつしかない狭い入り口を塞いでいた。
――なんか、嫌な予感がする。
こいつら威圧的っていうか。
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