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※おまけ。
「ほほぅ、この子か。なるほど。……なかなか可愛い子じゃな。真っ直ぐな綺麗な目をしておる」
おじいさまがにっこりと微笑む。
おれが気になる子をかわいいって言ってもらえてうれしい。
……コクン。
おれはうなずいて、おじいさまに笑いかける。
「うん」
おれが気になる子をおじいさまも気に入ってくれたことが純粋に嬉しい。
「ふむ、月夜や。おじいちゃんに任せてくれんか?」
「え?」
「この子が好きなんじゃろう?」
「でも……おじいさま!!」
その子は!!
「お前はわがままを言わんからな。おじいちゃんは寂しいぞ? なあに、大丈夫だ。ひとつ策を練ろうじゃないか。なあ、月夜。たまにはお前の思ったとおりに動いてみぃ。嘉門ではなく、お前の……お前自身の思うとおりに、な」
「あ、でもおじいさま、この子は……!!」
……いない。
いいのかな~。
この子、男の子なのに……。
でも、あいたいな。
でも、いいのかな?
そしておれは写真を抱きしめるんだ。
まだ見ぬ、許婚のことを想って……。
それは月夜が亜瑠兎と出会う前の、8年前にあった出来事。
☆かわいい子/完☆
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