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第14話
ともすれば声が震えそうになるのを必死に堪えて、秋青はありがとうと、慶一を抱きしめる。
華奢な慶一の体を傷つけてしまわないようにそっと。けれども、どうかいつまでも傍にいてという願いを、両の腕に込めて。
あなたが真に、俺を受け入れる覚悟ができた、そのときには。
――どうか、愛していると言わせてほしい。
そんな想いを、胸の内に秘めながら。
Side S
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