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「いいよ〜アオキちゃん、もうすぐ出そうかな?」 男が鼻息を荒くしながらアオキの股間にコーヒーカップを近づけてくる。 ウエイトレスの制服であるエプロンと桃色のワンピースの裾をまくったアオキは客の目の前で自慰を披露していた。 この「喫茶淫花廓」ではここで働くウエイターとウエイトレスが行うオプションが有名だ。 そのオプションは様々であり料金もそれに伴って跳ね上がっていくシステムだ。 今アオキが行なっているのは、客の前で自慰を披露し、吐精したものをと称して楽しんでもらうというメニューだった。 かなり変態くさいメニューだがこんなのはまだ序の口だ。 ここにはまだまだ数えきれないほどのオプションが存在する。 「なかなかイけないのかな〜?ん〜?僕が手伝ってあげようか?」 男がいやらしい笑みを浮かべながらアオキの股間を舐めるように見つめてきた。 ソファに座った客の顔が、ジリジリとアオキの股間に近づいてくる。 「ま、待ってください…もうちょっとで…んんっ」 客に急かされて、アオキは懸命に屹立を擦り上げた。 しかし、どうしてかなかなか達する事ができない。 「そう?だって全然イきそうにないじゃない。ここ、ちょこ〜っと僕が舐めてあげればイけるんじゃないかなぁ?ねぇ?アオキちゃん」 男の鼻息が性器にかかってアオキはぞわりと鳥肌が立つのを感じた。 今日のメニューは自慰を見せるだけであって、触ったり舐めたりする接触はオプションには入っていない。 「あ…っダメです…お客様っ…」 逃げようとする腰を掴まれ、がっちりと押さえつけられる。 「大丈夫だよ〜。ちょ〜っと舐めてチュパチュパするだけだから、ね?」 興奮しているのか男が上擦った声色で囁いてくる。 抵抗したいのに、異様な腕力で押さえつけられてどうすることもできない。 もうダメだ、舐められる…! 唇を噛み締めていると、突然後ろから伸びてきた腕によって客から引き剥がされた。 筋張った筋肉質な腕と覚えのある甘い香りに囲われてドキッとする。 「お客様、本日のお客様のメニューはフレッシュミルクのみとなっております」 背中から聞き慣れた低く甘い声が響いてきてアオキの心臓は止まりそうになった。 振り返ると、男ぶりのいい笑みを浮かべたウエイターが水差しとグラスの乗ったトレーを片手に優雅な姿で立っていた。 蕩けるような眼差しで客の男を見据えているのは、この喫茶店のウエイターの中で一番の売れっ子紅鳶だった。 ウエイターが身につけているのはギャルソンエプロン、それとつけ襟と蝶ネクタイのみ。 しかし彼の鍛え抜かれた強靭な肉体は、服を身につけていないことを感じさせないほど美しく、彫刻のように完璧だ。 肉体美だけではない。 彼は知識も深く、饒舌だ。 当然ながら顔もすこぶる良い。 その人を惹きつける魅力で、店での指名数はナンバーワンだし、高いオプション料とは別に毎回客からの高額なチップが絶えない。 その証拠にギャルソンのエプロンの際どいウエスト部分には常にお札が捻じ込まれていて、彼の売れっ子っぷりを物語っていた。

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