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11.お仕置き⑵

「これで、あなたの立場が分かりましたか?」 分かりたくなんてない。けど、こいつへの恐怖が大きすぎて、反抗する気にもなれなかった。 だから、最低でもこいつを怒らせないようにしようと思った。 けれどそれは、俺にはとても難しいことで、どんなに頑張ったって勝つことなんて出来なくて、こいつの思い通りになってしまう。 そんな余裕のない俺のことを全て見透かしているであろうこいつは、俺を畳み掛けてくる。 「返事が聞こえませんね。」 俺は我慢というものが出来ないらしい。 この言葉一つで、こいつに反撃をしてしまうのだから。 「誰が返事なんかするか!お前なんかの思い通りにはならねーんだよ!!」 こんな風に反撃をした俺は、こいつがすぐに何かを言ってくると思い身構えていた。 けれども、実際は静かな時が流れるだけだった。 それを壊したのは、俺ではなくこいつの笑い声で…。

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