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10.お仕置き

「んぅ……んっ。」 先程から、しつこいキスに口を塞がれ、息が苦しくなっていた。 『俺のファーストキスだぞ!返せこの野郎!』 なんて言ってやりたいが、口が塞がれていては何も言えない。 これでは、こいつの思い通りだ。 せめてもの反抗で、舌を噛んでみたが…。 「いっ……、驚きましたね。 まさかこの状況でも反抗するとは。」 「はっ、ざまぁみろ。」 「あなた、今の立場が全然分かっていないみたいですね。 それなら、しっかり分からせてあげますよ。この身体にね。」 そう言って、手が下へと行き、あるところで止まった。そこをやんわりと触られていたら、急に強く握られた。 「うわぁっっっ!!」 突然の痛みに耐える俺を楽しそうに見ているこいつが、俺との力の差を見せつけているようで気分は最悪だった。

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