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15.お仕置き⑹
ゆっくりと動かされるこいつの手の中にある俺のモノからは、我慢汁がダラダラと流れている。
それがグチュグチュと卑猥な音を部屋中に響かせた。
「いやらしい音が出てますね。」
と、我慢汁を絞り出すように強く握られれば、
「言うなっ!」
と言いながらも、ぷるぷると震えることしか出来ない。
最初の頃の威勢は、今となってはどこにも無い。
それどころか、この行為が気持ち良く感じてきている俺がいる。
どんどんとこいつのペースに持って行かれ、気付いたら抜け出せない沼に落とされているような気がしてならない。
嫌だ嫌だ嫌だ!!
そう思っている間に、俺の限界は来てしまった。
我慢する余裕なんてどこにもない。そんな俺には、恥ずかしさを押し殺してこいつの言う通りにすることしか出来ない。
「イキそ…もう無理っ。イカせて…!」
イキたくなったら言えと言われた。だから俺はそれをちゃんと守ったんだ。なのに、
「ちゃんと言えて偉いですよ。ですが、それは出来ませんね。」
「なんで!」
「だって私は、イカせてあげるなんて一度も言っていませんから。」
って。何もかもをぶっ壊してきたのは、こいつが意地悪で最低なやつだと再認識するためには十分なものであった。
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