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「あ゛……う゛ぁ……」
傷口に塗る予定であった軟膏を友の尻に塗りたくり、どうにか私のモノを挿入した。
友の声は甘い喘ぎとは言い難いものであった。
女のように高く澄んだ声ではない。
以前の友のよく通る声でもない。
常に締め上げられているかのような濁った声を、時折上げる。
だが、そのような声であっても友が生きている確かな証であり、私の一物を喜ばせていた。
「ふっ……ダンケル……ハイトっ……」
ここしばらくの投獄と病のためか、少し細くなってしまった腰を掴んで突き上げる。
尻に異物を入れるなど痛いだけではないかと不安であったが、友の性器は嬉しそうに汁を零してくれていた。
私と友の身体は、まるで誂えたかのように収まり、互いを喜ばせている。
その事実が恐ろしい背徳感を全て押しやってしまっていた。
「ん゛……んぐ……ぅう゛」
ダンケルハイトは相変わらず何も伝えてこない。
身振り手振りすらも、しようとしない。
本当にダンケルハイトは意識が確かにあるのかと不安になってしまう。
私は、右も左も分からなくなってしまっている友人を一方的に蹂躙しているだけではないのか。
「ダンケルハイトっ……ここに……いてくれ」
それでも構わなかった。
以前の友と変わってしまっていたとしても構わなかった。
全ての暗い想いを押しやり、私は友の中を貪って射精した。
さすがに尻だけでは出せなかった友の性器も扱いてやり、射精に導く。
「っ……ん……」
久方ぶりの快感だったのだろう。
ダンケルハイトの顔はとろりと甘く蕩けており、満足げに息を吐いていた。
そんな顔を私の腕の中で見せてくれるだけで満たされた。
「これから……ここで新しい生活が……いや、お前は一度死んだのだから、新しい人生が始まるのだ」
裏切ったお前は死んだ。
ならば私は新しいお前との生活を受け入れよう。
どうか、今度は、私の腕の中で生きてくれ――
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