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★30-5 エロい!?
「涼弥。ちょっと待って……」
「待たない。早く味わいたい」
「うまいもんじゃないって……う、あっ……!」
チノパンとボクサーパンツを一気に引き下ろされた。
「何……で脱がすんだよ?」
「そのほうが楽だろ……まだ勃ってるな」
顔がカッとなる。
いきなり下半身剥き出しにされて、横になってペニス勃ててるの見下ろされてるって……恥ずかしいに決まってる!
「まじまじと見んな……」
頭を上げると。さっき出したのに、出す前とほぼ同じ形状の涼弥のペニスが目に入った。
「お前こそ……しまわないのは、またやってほしいから?」
「いや。俺がやる」
ガッチリ勃ったペニスを無造作にしまい、俺を跨いだ涼弥が膝をつく。
「していいか?」
ここまできて聞くの? こういうとこ……やられる。
それに、もう俺もつらい。
半分起こした身体を肘で支えた。俺のペニスを撫で上げて、窺うように涼弥が俺を見る。
「んっ……イカせて……んッあッ……!」
涼弥がしゃぶりついた。
ペニス全体を吸い上げられて。熱い口内で容赦なく扱かれる。
「んあ……まっ激しッ、っああッ……くッ……!」
乱暴な快感に腰が浮く。
「あッんッ……も……ちょっと、やさしく……」
涼弥の愛撫がピタリと止まった。ペニスがひくひくする。何もされないのは、よけいつらい……!
「舐めて……イキたい」
素直にせがむ俺に、涼弥が目を細める。
「將梧 ……お前、ヤバい……」
「え……いいから……早くっ……涼弥……あ……んッ」
涼弥の舌が、裏筋を舐めてカリを弾く。チュクチュクとキスするみたいに先端をくまなく刺激され……どんどん快感の波に飲み込まれていく。
「んあッ……気持ちいっ……やっぱまだ……イキたくな、い……」
舐められる気持ちよさに。イキたいのにイキたくない……やっぱりイキたい。出したい。
涼弥がペニスを口に含み、今度は加減した強さでゆっくりと扱き始める。たぶん、俺のペニスは平均サイズで、涼弥の口の中にゆとりがあるようで。
絡めた舌でシャフトを上下され、亀頭をチロチロと舐められ……思うままにフェラされてる。
「あ……くッ……それッイキそッ……う!?」
尿道口を攻められて、もう限界って思ったところで。涼弥の指がペニスの根元をぎゅうっと握りしめた。
イキかけて。止められてイケなくて……腰がガクガク震える。
「やっあッ……ふ……あ……何で……!? りょ……や、はなし……て……ッ!」
「イッていいのか? まだイキたくないんじゃ……」
「いい……あッくッ……おねがっい……イカせて……!」
俺を見つめる涼弥が……嬉しくて堪らなそう。俺は余裕ないのに……!
「涼弥っ……はや、く……」
「目、つぶるな。俺を見てろよ」
握った手を緩め、そのまま先まで擦り上げた俺のペニスを。涼弥がパクリと口に入れる。すぐにジュバジュバと吸い出した。
痛いくらいの刺激で、一瞬で爆発寸前に。
「あッ……つッ……もっイクッ……んッああッ……!」
言われた通り。
涼弥と視線を絡めたままイッた。開けっぱなしの目が潤む。
「はぁっ……涼弥……んっ!」
最後の一滴まで搾り取り、涼弥がペニスから口を離す。当然のように、出した精液は飲んじゃってるな。
腕の力を抜いて、後ろに倒れた。
「將梧。大丈夫か?」
視界に現れた涼弥に笑いかける。
「あ……はぁ……気持ち、よかった……」
「お前、エロいな。妄想より」
は……!?
そんなこと初めて言われたよ?
沙羅には、雄の部分がなさ過ぎて心配……とまで。
「何、だよそれ。俺のどこが?」
涼弥が隣に寝転んだ。肘をついて頭を支えて、横向きで俺を見る。
「瞳がヤバい。ねだる時の。ほかの男には見せるな」
欲情に素直になること、教えてくれたのは凱 だ。あの色気は確かにエロかった……って。
ダメだろ。今それ思い出しちゃ。
でも、凱は……俺に強烈なお手本を見せたからさ。
あの経験がなかったら、今の俺はないよね。
「これからは……そういう俺、お前しか見ない。お前しかほしくない」
「……夢みたいだな」
「リアルでそう言うのって、どんな時かと思ってた」
「今……こんな時だ」
「現実だろ? 俺はお前の。心配する必要ない」
「俺もお前のだ。どこにもいかねぇぞ」
見つめ合う。
射精した心地良い疲労感。プラス、何て言うの? 多幸感?
脳にセロトニンがいっぱいだ。
軽く舌を絡めてキスをする。
俺の精液の味と青臭さが残る、苦いキス……苦くて甘い。
「マズい……けど、悪くない……って。ダメだ俺、頭沸いてるな」
「お前のはマズくない。いくらでも飲める」
「そこまで言うと変態。引く」
いや、マジで。
「將梧……」
「でも、お前がいい。涼弥……あ」
ずっと言おうと思ってたことを口に出そうとして、自分の格好に気づいた。
「ちょっと待って」
足首まで服ずり下ろされて、微妙に鎮まり切ってないペニスは丸出し。
こんなマヌケなナリして言うことじゃない。
起き上って、身なりを整える。涼弥も身体を起こした。
「涼弥。俺とつき合ってください」
瞳を見て。真剣に言ったら……。
涼弥が両手で顔覆って、でっかい溜息……ダメなの……か……!?
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