120 / 246

★30-5 エロい!?

「涼弥。ちょっと待って……」 「待たない。早く味わいたい」 「うまいもんじゃないって……う、あっ……!」  チノパンとボクサーパンツを一気に引き下ろされた。 「何……で脱がすんだよ?」 「そのほうが楽だろ……まだ勃ってるな」  顔がカッとなる。  いきなり下半身剥き出しにされて、横になってペニス勃ててるの見下ろされてるって……恥ずかしいに決まってる! 「まじまじと見んな……」  頭を上げると。さっき出したのに、出す前とほぼ同じ形状の涼弥のペニスが目に入った。 「お前こそ……しまわないのは、またやってほしいから?」 「いや。俺がやる」  ガッチリ勃ったペニスを無造作にしまい、俺を跨いだ涼弥が膝をつく。 「していいか?」  ここまできて聞くの? こういうとこ……やられる。  それに、もう俺もつらい。  半分起こした身体を肘で支えた。俺のペニスを撫で上げて、窺うように涼弥が俺を見る。 「んっ……イカせて……んッあッ……!」  涼弥がしゃぶりついた。  ペニス全体を吸い上げられて。熱い口内で容赦なく扱かれる。 「んあ……まっ激しッ、っああッ……くッ……!」  乱暴な快感に腰が浮く。 「あッんッ……も……ちょっと、やさしく……」  涼弥の愛撫がピタリと止まった。ペニスがひくひくする。何もされないのは、よけいつらい……! 「舐めて……イキたい」  素直にせがむ俺に、涼弥が目を細める。  「將梧(そうご)……お前、ヤバい……」 「え……いいから……早くっ……涼弥……あ……んッ」  涼弥の舌が、裏筋を舐めてカリを弾く。チュクチュクとキスするみたいに先端をくまなく刺激され……どんどん快感の波に飲み込まれていく。 「んあッ……気持ちいっ……やっぱまだ……イキたくな、い……」  舐められる気持ちよさに。イキたいのにイキたくない……やっぱりイキたい。出したい。  涼弥がペニスを口に含み、今度は加減した強さでゆっくりと扱き始める。たぶん、俺のペニスは平均サイズで、涼弥の口の中にゆとりがあるようで。  絡めた舌でシャフトを上下され、亀頭をチロチロと舐められ……思うままにフェラされてる。 「あ……くッ……それッイキそッ……う!?」  尿道口を攻められて、もう限界って思ったところで。涼弥の指がペニスの根元をぎゅうっと握りしめた。  イキかけて。止められてイケなくて……腰がガクガク震える。 「やっあッ……ふ……あ……何で……!? りょ……や、はなし……て……ッ!」 「イッていいのか? まだイキたくないんじゃ……」 「いい……あッくッ……おねがっい……イカせて……!」  俺を見つめる涼弥が……嬉しくて堪らなそう。俺は余裕ないのに……! 「涼弥っ……はや、く……」 「目、つぶるな。俺を見てろよ」  握った手を緩め、そのまま先まで擦り上げた俺のペニスを。涼弥がパクリと口に入れる。すぐにジュバジュバと吸い出した。  痛いくらいの刺激で、一瞬で爆発寸前に。 「あッ……つッ……もっイクッ……んッああッ……!」  言われた通り。  涼弥と視線を絡めたままイッた。開けっぱなしの目が潤む。 「はぁっ……涼弥……んっ!」  最後の一滴まで搾り取り、涼弥がペニスから口を離す。当然のように、出した精液は飲んじゃってるな。  腕の力を抜いて、後ろに倒れた。 「將梧。大丈夫か?」  視界に現れた涼弥に笑いかける。 「あ……はぁ……気持ち、よかった……」 「お前、エロいな。妄想より」  は……!?  そんなこと初めて言われたよ?  沙羅には、雄の部分がなさ過ぎて心配……とまで。 「何、だよそれ。俺のどこが?」  涼弥が隣に寝転んだ。肘をついて頭を支えて、横向きで俺を見る。 「瞳がヤバい。ねだる時の。ほかの男には見せるな」  欲情に素直になること、教えてくれたのは(かい)だ。あの色気は確かにエロかった……って。  ダメだろ。今それ思い出しちゃ。  でも、凱は……俺に強烈なお手本を見せたからさ。  あの経験がなかったら、今の俺はないよね。 「これからは……そういう俺、お前しか見ない。お前しかほしくない」 「……夢みたいだな」 「リアルでそう言うのって、どんな時かと思ってた」 「今……こんな時だ」 「現実だろ? 俺はお前の。心配する必要ない」 「俺もお前のだ。どこにもいかねぇぞ」  見つめ合う。  射精した心地良い疲労感。プラス、何て言うの? 多幸感?  脳にセロトニンがいっぱいだ。  軽く舌を絡めてキスをする。  俺の精液の味と青臭さが残る、苦いキス……苦くて甘い。 「マズい……けど、悪くない……って。ダメだ俺、頭沸いてるな」 「お前のはマズくない。いくらでも飲める」 「そこまで言うと変態。引く」  いや、マジで。 「將梧……」 「でも、お前がいい。涼弥……あ」  ずっと言おうと思ってたことを口に出そうとして、自分の格好に気づいた。 「ちょっと待って」  足首まで服ずり下ろされて、微妙に鎮まり切ってないペニスは丸出し。  こんなマヌケなナリして言うことじゃない。  起き上って、身なりを整える。涼弥も身体を起こした。 「涼弥。俺とつき合ってください」  瞳を見て。真剣に言ったら……。  涼弥が両手で顔覆って、でっかい溜息……ダメなの……か……!?

ともだちにシェアしよう!