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★40-1 お前の……挿れてイキたい

 シャワーで全身を流して準備もして、部屋に戻った。 「お……」  ドアを開けて、涼弥の姿をベッドの上に見つけて……お待たせって言葉を飲み込んだ。 「おい! 何してんだ、やめろ!」  駆け寄る俺の声に頭をこっちに向け、涼弥が動きを……腕立てを止める。 「骨! 痛めるだろ!?」 「何かしてねぇと、落ち着かなくてよ」 「だからってさ……」 「抜いたってのに、全然しずまらねぇ……」  腕立て姿勢を解いて腰を下ろした涼弥は全裸で、視界に入るペニスはしっかり勃って……いつでも挿入OKな様子。  さっき。シャワーのとき抜いてくるつもりだろうなーって思ったけど、今日は抜くなって言わなかった。  だってさ。  スタート時からギンギンじゃ、ゆとりなくて怖いじゃん……?  なのに。  抜いてコレなのか。ゆとりないのか。  焦らず丁寧に……の、ハードルが上がったな。 「もう一回抜くか? 俺が……」 「いい。將梧(そうご)……こっち来い」 「うん……あ、水持ってきたから飲んで」  ペットボトルを1本手渡す。もう1本を開けて、自分も飲む。  チラッとテーブルを見やると。  コンドームの箱は開けられてる。ローションのボトルは2本に。ほかはそのまま。水をそこに置いた。  視線をベッドの上に移すと。  ティッシュとタオルの脇に、ローションとコンドームが3つ。3つ……箱ごとじゃなくてよかった。  半分近く飲み干したペットボトルをヘッドレストのほうに転がし、涼弥が俺を見る。ベッドに上がる前に、腰に巻いてたタオルを落とした。  俺のペニスの勃ち具合は、少し芯が通ったくらい。  今さら。裸も勃起したペニスも、見るのも晒すのも恥ずかしくない。 「涼弥。胸、痛かったら無理するなよ」 「平気だ。お前も……痛いときはちゃんと言え」 「ん……大丈夫」  正面に座って向き合って、涼弥の首に手を回す。 「全部、お前のだ」  返事の代わりに、涼弥が唇を重ねてきた。すぐに舌を出して応える。キスの前からすでに熱い体温がさらに上がる。  涼弥の口内を俺の舌が舐り、俺の口の中を涼弥の舌が舐め回す。  舌も唾液も漏れる息も吸い合って、口の粘膜からの快感が身体に回ってく。 「んっ……はぁ……っふッ……!?」  いきなり、頭を掴んで引き離された。 「俺も……全部、お前にやるっ……」  荒い息をしながら言って、抱きしめた俺を涼弥が押し倒す。頭がベッドに触れる前に、再び口を塞がれる。  そして、絡めた舌はすぐ離れ、俺の首筋を這って……。 「う、あッつッ……!」  初っ端から強く吸われた乳首が痛い。 「ごめん……」 「っあ……んっ……」  ねっとりと舐められて。口の中でちゅくちゅく吸われて、一気にゾクゾクして声が甘くなる。 「あッ、んんっ……ッ!」  手の甲を口にあてる。  裸もフェラでイカされるのも恥ずかしくないけど。  声! 喘ぐ声出すのは慣れない。自分で聞いて、恥ずかしい……てか、まだ恥ずかしがれる理性があるせいで……。 「気持ちいいか?」 「いい……でも、そこはしなくても……あッひッ……っああッ!」  吸われてジンとする乳首を指でコリコリ捏ねられ、もう片方を口に含まれて。舌先でつつかれてるのか弾かれてるのか、舐められてるのか……もう、よくわかんな……。 「声出せ。俺に、聞かせてくれ」  目が合う。  俺をほしがる涼弥の瞳に……負ける。 「ん……声も、お前の……んッ……」  軽くキスを落とされ。 「こっち……」 「うあッまっ……りょう……ああッ……!」  ペニスを握られ、撫で上げられる。 「硬くなったな。一回……イキたいか?」 「あッ放せ……イカなくて、いい……」  涼弥が手を放した。 「お前の……挿れてイキたい。もう……」  言わなくてもわかるだろうけど、言わなきゃ。  見つめて、俺もお前がほしいって瞳に込めて。 「ここ、アナル……」  涼弥が俺の脚の間にいる。だから、すでに開いてる脚をもっと広げて、膝を立てた。 「お前の入るくらいまで……しっかり……」 「わかってる。解してやる」  ローションを取って手のひらに出し、涼弥が視線を落とす。  アナルは快楽の入り口……恥ずかしくない。ない。今からここ使って……。 「ちょっと上げるぞ」 「え……?」  何をって思ったときには、腿を裏からグッと押され。持ち上がった尻を、涼弥が自分の脚で支える格好に。 「このほうが見やすい」 「や……」  見るなって言いそうになった。  違うだろ。  好きなだけ。見て、触って……挿れてほしい。  「指、入れる。ゆっくりな」 「ん……」  息を吸って吐く。 「う……」  少しヒヤッと濡れる感触が、睾丸の後ろからアナルへ。すぐに、涼弥の指が穴の周りを擦る感触に変わった。  アナルの襞に、ローションが塗り込められてるみたいだ。  時折、襞の真ん中を指で押されて……フワッと。ゾワッとなる。  指圧っぽい感触に慣れてきたところで。  つぷり……と、涼弥の指が差し込まれた。 「っあ……うッ……」 「痛いか?」 「痛く、ない。大丈夫……んッ……!」  アナルに入れた指が動く。左右、上下に。たまにグリグリと回しながら動かされる涼弥の指で、入り口が広がってく。 「ん……あ……ひあッ……!」  浅い場所で動いてた指が、ググッと奥に入ってきたとき。ペニスの根元の裏に、ビビッて快感が奔った。  前立腺のところだ。 「そこ……」 「ここか……?」  聞きながら探る涼弥の指が……! 「あッいッ……! やっ……めろッあッ……!」  背中が反った。  中で、指の動きが止まる。 「かたいところ……気持ちいいんじゃないのか?」 「いい……けど、嫌だ」  素で疑問そうな顔で俺を見る涼弥に。 「気持ちよさが、ナマで……怖い。どうにか、なりそうで……」 「なれ。お前が気持ちいいとこなら攻めてやる」 「待て! ほんとに! 今はやめろ……挿れてからにして」  これだけは、頼む。 「最初は、お前のペニス……ちんぽでイキたい」  エロいこと口にするのも、躊躇してらんない。  挿れるまでは、まともな思考でいないと……出来ることはしないと!  アナルが裂けたら痛いだろうし、涼弥が自分を責めるだろうし。  入んなそうって諦めた涼弥が……。  オモチャ突っ込んじゃうかもしれないし……! 「だから、そこ……攻めないで解して……な?」 「……わかった。もう1本、指入れるぞ」 「うん……っあ……」  指が抜かれ。  涼弥がローションを足す。 「んっ……ふあッ、ん……はぁ……」  2本の指を入れられると、それなりに圧迫感がある。グリリと捩じるように指が動くと。入り口プラス、指先に中を擦られて声が漏れる。  ハッキリした快感までいかないけど、気持ちいい。アナルに指を抜き差しされて、クチュクチュと湿った音も聞こえて……気分が高まってく。  そして。 「うあッ……んっ……は……」  たまに。直腸を擦る指が前立腺を撫でる……嫌でもビクッとなる。ペニスもビクンと反応する。 「そろそろ……」  中に入れた2本の指で広げたアナルに、ちょっと冷たいローションが入ってくる感触。 「3本目……」 「ん、あッ……っはッ……はッ……」  一気に質量が増して……アナルが……直腸の中が……いっぱいだ。  浅いところでグチュグチュと回されてた指の塊が、ズブリと奥に入ってくる。 「くッ! あっんんッ……!」 「大丈夫か?」 「大丈夫……どんどん解して……もう……」 「つらいか?」  つらい……ペニスガチガチで。  あと、ちょっとしたら……心置きなくイケる……から。もう少し我慢だ。 「ん、でも……触るなよ。お前は……?」 「ずっとギンギンだ」 「指3本……根元まで入ってるか? うッあッ……! んっ……はッ……」  グチョリと掻き回された。 「入ってるぞ。中……赤い。熱い……」  開ききったアナルを見つめる涼弥の瞳こそ熱くて、欲情に濡れて……俺をさらに熱くする。 「涼弥。来いよ……もう、お前のほしい」  俺と視線を合わせ、涼弥がゆっくりと指を抜いた。

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