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第29話 薄暗い中

女に胸があって、自分にはないとか気にし過ぎだって…… って、まぁ……そう思わせてしまったのは俺だから何もいえないけど。 今まで何人もの彼女を作って、そのたびに薫にエロい話をしてきたのは自分だし。女の子はいいぞ~!って勧めてたのも自分だし。 ……でも巨乳より美乳の方がいいって言ってたからそこはまぁセーフだろ?って思ってみたりする自分を殴りたい。 とにかく、ずっと抱きたかったのは薫なわけで、そんなことは気にしないで欲しい。 「っ!てっちゃん……っ」 「薫にはこれがあるだろ?」 手の平で、指先でハーフパンツの上から薫の股間を撫でる。 驚きで腰が引けているけど、そこはすでに大きく変化していて硬くなっていた。 ……あー! なにこれ! あー!可愛いっ! 感じてくれていることが、超嬉しいっ! 「それに薫、胸ないって言ってるけど、胸はあるよな?もちろん女みたいのじゃねーけど」 「え、だってこんなの胸っていわな……」 「薫のおっぱい見せて?」 向かい合ったまま薫がTシャツをめくるのを見つめた。 薄い胸に薄い色の乳首が二つ。 ……薫の恥ずかしそうな顔が薄暗い中でもはっきり見えて、スゲーいけないことしてる気持ちになってくる。 俺って薫に悪戯してるみたい…… うわー!興奮するわっ! ゾクゾクムラムラを抑えてなんとか冷静になろうと必死だ。 薫からしたらこれが初めてのエッチなんだから怖がらないように優しくしてやらねーと。 「ほら、これそうだろ」 優しく乳首に触れて指で撫でてやる。 薫はなんの反応も見せないし、こんな胸のどこがいいのか不満そうな顔だ。 ……ですよねー。 はじめはそんなもんだよな。 揉んだり指先で乳首を刺激していくと、徐々に膨らんでいき、くりくりと先を摘まめば可愛らしく尖っていくから面白い。 その状態になるとさすがにおかしいことに気がつくみたいで、薫の顔には余裕がなかった。 「……てっちゃん……まだ触るの?」 「触る。やっと可愛い胸になったじゃん。ほらこんなにツンツンしてる」 「っ……あ」 刺激するとピクンと反応する、薫の羞恥な表情がエロくて、ぶっちゃけ犯したい気持ちになってしまう。 未だかつてこれほどまでに、母親いなくなれ!!と強く念じたことはなかった。

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