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第28話 ほわほわ

薫 うわ……! うわぁ……! 凄いっ!キスって……凄い……っ! 頭の中がてっちゃんでいっぱいになる! いつもいっぱいだけど、身体の隅々が痺れるくらい、濃厚で甘くて溶けてしまいそうだ。 舌を重ねただけでゾクゾクするし、口の中にこんなに舌入れられるなんて衝撃的すぎる。 これが大人のキスってやつ……知識として知ってはいたけど、想像していたよりもかなり恥ずかしい。 だけどてっちゃんだから大丈夫。 恥ずかしさはあるけど、こんな気持ちいいキスを教えてくれるんだからちゃんと俺も応えてあげないと…… 一生懸命に舌を絡めてみるけど、あってるのかいまいちよくわからない。 だけどすればするほど、身体がほわほわしてきて変な気持ちになってくる。 それに触ってくるてっちゃんの手がちょっとエッチ…… キスで頭がいっぱいだけど、てっちゃんの手が指が、くすぐったくなるような敏感な部分を触るからその度にビクビクしてしまって不安になる。 キスは勿論こんなに触られるの初めてだから、どうしたいいのか戸惑う。とりあえず俺はてっちゃんにしがみ付くしかなかった。 はぁ……やっぱり……てっちゃんって慣れてるんだ…… こんな感じで今までの彼女も抱いてるんだよなぁ…… 羨ましいし、嫉妬もする。 自分は女じゃないから……胸はないしそれに…… …… あれ? そういえば…… 「ふぁ!……っあ、あのてっちゃんっ」 「……んぁ?」 やっと唇が解放され、てっちゃんの唇は今度は俺の首筋に移動していて、くすぐったくて我慢するのに耳の後ろがムズムズしてくる。 「て、てっちゃん……もしかして男同士のエッチってさ」 「……うん」 「おしり……使うって聞いたけど……本当?」 「……よく知ってるな。そうらしいぞ」 「うっそ……は、入るの?」 「入れたことないからわからないけど、頑張ろうぜ」 「いいの?って……入れられるの俺だよね」 「あ~……そうだな。うん、絶対そうだな!」 「……お尻しかなくてごめん。胸もなくて……」 「あのな~そんなのどうでもいいんだよ。そんなものあってもなくてもよし!」 「……」 「それに、女にないモノ持ってるだろ?」 「……?」 「俺と同じの、持ってるじゃん?」 キスをしながらてっちゃんがちょっとニヤっと笑ったのが分かった。 そう言いながらスリリとその部分を撫でられて身体がヒクつく。 ……自分以外の人に股間を触れられるなんて衝撃的だ!

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