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第2話 精力魔神の寝顔
オレは寝心地のよい広いベッドで寝返りをうった。
覚醒前のぼんやりとした意識が心地よい。
うっすらと目を開けたら、きれいな寝顔があった。
見慣れた顔になってきているのが、すっごく嫌だ。
昨夜は龍ヶ崎広明 の部屋に泊まったんだった。
夜中に自分の部屋に帰る気でいたけど、抱き潰されてしまい、気絶するように寝入ってしまった。
龍ヶ崎は人形みたいな整いすぎたきれいな顔に似合わず、精力魔神なんだよなぁ。
芙蓉学園の高等部生寮の8Fは、役職持ちの生徒たちが暮らすフロアーだ。
そして、8110号が風紀委員会副委員長の龍ヶ崎の部屋だった。
二人部屋を一人で贅沢に使っているオレより、さらに広い部屋があたえられていた。
役職特権て、すごいわ。
オレはもそりと起き上がった。
下半身の痛みに顔がゆがむ。
ベッドからおりて、腰をさすった。
適温に設定されている空調のおかげで、全裸でも寒くなかった。
ベッドがあるこのプライベートルームを出て、リビンクを通り、浴室にいかなければならならない。
一部屋の広さがゆとりがありすぎる。
酷使した体にはこの移動はキツかった。
寝室からすぐに風呂に行ける作りになっていればいい、と思う瞬間だ。
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