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プロローグ。
少し繁華街から離れた場所にただづむ看板に月下美人 と書いた看板があった。
一夜限り白い花を咲かせる。一見楚々としているが一夜だけでも美しく芯のある。花言葉はあでやかな美人。
そう、父が母に惚れ母を花に例えそれをお店の名前にした。とても父はロマンチストな人で母はそんな父に惚れて結婚しこの店を建てた。そして俺が大学卒業した際、夜はbarとして営業し俺に任せられた。
下には弟2人がいる。次男はもう成人し美容師をしていて三男はまだ高校生だがその弟たちとは血は繋がっていない。俺が12歳のころ母の姉妹である姉家族が交通事故により亡くなった、三男は幼かった為親が居なくなった事実は解っていなかったが周りの雰囲気で泣いていた。
そしてもう二人の身寄りはいなくそんな二人を見て俺の父と母は弟たちを養子と迎え神山家の家族として受け入れた。
その当時俺も弟ができたことが嬉しくて悲しい顔をした二人を抱きしめて言った。
「俺たちが守るからな」と。
それから俺たちは本当の家族のように一緒に過ごしていき二人の笑顔も次第に見え、もう悲しい気持ちにもさせまいとさらに強く思った。
それから16年経ちこれから始まる神山家三兄弟の恋物語である。
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