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20.

ボンネットが熱い。 起こしかけた背中がまた沈んだ。あっさりと脚を割り、細い身体が滑り込んでくる。 「つかまえた」 見上げれば、沈みかけた太陽を映して煌めく瞳。そこに閉じ込められた俺は、ひどく幸せそうだ。 髪がひと房、さわりと頬を撫でる。 「もう逃さない」 ああ。 その言葉を、待ってた。

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