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21.invidia

これ以上、その笑顔を振り撒かないでくれ。伸ばした腕が届かなくなった時、俺たちの歯車は異音を発する。 ブレた軸は戻らない。膨らみすぎた想いは醜い歪みを生み出すだけ。 触れ合った唇が強い力で俺たちを引き寄せる。 重なった熱だけがすべてを赦す。 肌に刻んだ情痕が疼く夜に……。

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