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SS1「サンタコスチューム(※R18)」-6

 見せられた画面に、蓮見は一瞬言葉を失くす。にわかに焦りに似た何かが湧き上がった。 「えーと、遥……?」 「何?」  どんなことでも努力をする三井の姿勢が好きだ。なんでも極める賢さや熱意をすごいと思う。  しかし、なんというか、これは……。  心底不思議そうな目で見つめられて、蓮見の焦りは大きくなった。  そうだ。自分がしっかりと常識を保たなくてはいけない。特殊な世界を極めるのは、やはりまだちょっと危険な気がする。 「えーと、こういうのは、たぶん……、もう少しゆっくり時間をかけて取り入れていくのがいいと、俺は思う」 「そう?」 「うん」  真剣に頷く蓮見に、三井は案外あっさり「わかった」と微笑んだ。蓮見はほっと胸を撫でおろした。  そして、もう一度タブレットに目を向け苦笑する。  四角い画面の中には、きらきらとした画像と一緒に『大人のコスチューム専門店Shiva』の文字が躍っていた。

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