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SS1「サンタコスチューム(※R18)」-5

 乱れ切った服ごと抱きしめて、裡筒の奥へと楔を進めてゆく。温かく包み込まれる自分の雄がじわりと充実して硬度を増すのがわかった。その凶暴さをごまかすように、形のいい耳に「メリークリスマス」と囁く。  短い呼吸と潤んだ瞳、答えの代わりの甘い嬌声が聖なる夜の底で蓮見に与えられる。  緩く擦り上げると、しがみつく腕に力がこもり、泣き出しそうな声が何度も蓮見の名を呼んだ。  幸せだ。  三井の中を緩やかに行き来しながら、蓮見は確かな福音を噛みしめていた。  深く貫いたまま腰を使い、前後の動きを大きくして高みへと駆け上がる。速くなる抜き差しに三井の短い悲鳴が重なる。 「あ、あ、あ、あ……、ああ……っ」  温かく濁った二人分の体液がサンタクロースの衣装に飛び散った。  ついさっきまで邪魔なもののように持て余していたその服を、今度は汚すのが惜しいと思っているのだから自分も現金だ。三井が身に着けたというだけで、そのまま自分を受け入れてくれたというだけで、それがこの世で一番尊い衣装のような気がしてしまう。  それでも結局邪魔になり、その服も全て剥ぎ取ってもう一度愛し合った。滑らかな肌に所有の証を刻み、身体の奥の深い場所に芽吹くことのないたくさんの種を注ぎ込む。注がれて達する美しい顔を瞼に焼き付ける。  何度も、何度も。  神様の子どもは生まれなくても、ここにあるのはとても厳かな愛情であり、聖なる歓びに変わりはないのだと思った。    翌朝、目を覚ますと蓮見の腕の中に納まった三井は、そのままの姿勢で器用にタブレットを覗いていた。 「何見てるの?」 「うん。蓮見がこういうの好きなら、いろいろあるみたいだから調べてみようかと思って……」

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