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第2話

制服の前を開き、革張りのソファーに腰を下ろすと、布の隙間からひんやりとした感覚が伝わった。 「ひゃっ」 そんな冷たさだって、今の咲夜には快感に感じられて、スラックスの隙間から顔を覗かした先端に、ぷくぷくと精液の珠が現れた。 「んんん!あっやっ!む、むりぃ!」 性に疎かった咲夜は、発情期が来る前に自分を慰めるような行為をしたことがなかった。 誰かの前で衣服を脱ぐのも、誰かと体を合わせるのも、誰かを体で受け入れるのも、伸弥が初めてだったのだ。 付き合いだしてから、何が何だか分からなかった咲夜に色々を教えてくれたのも大好きな伸弥だったのだが、自分でどう処理をしたらいいかだけは教えてくれなかった。 「ひゃっ、んっ、あっ、ぬめぬめするっ」 見よう見まねで自分を手で包み、上下に動かしていくと、だんだんと滑りが良くなり手の動きも早くなっていく。 もっともっとと思う気持ちと、もうやめてと思うもどかしい気持ちの狭間で、咲夜は手を止められなくなっていた。 「あっあっ、やっ、んっ」 後孔からは自分の性独特の愛液が漏れだし下着をぬらしている。 その感覚が気持ち悪くて腰を浮かせるだけで、身体が気持ちよさを引き出して、腰がひくひくと蠢いた。 「はっはっ、もっとっ、もっとぉ」 こうじゃない。 伸弥がやってくれるときは、もっと大きい手ががっしりと咲夜を包み、頭がおかしくなるくらい気持ちよくしてくれる。 なんで、自分じゃできないんだろう。 何度手を上下させても、絶頂に達することができない。 辛くて、でもどうしたらいいか分からなくて咲夜は無性に悲しくなってきた。

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