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19 一緒のお風呂はダメ?

オレの荷物は少ないので片付けはすぐ終わった。 「尚史くん、お風呂見て来るね!」 「あ、はい」 部屋に風呂があるのはホント助かる。大浴場的なお風呂って苦手だったので。 まずは先に浬委さんが入ると思うので明日の用意でもしようかと待っていたら、浬委さんが僕を呼んだ。 「丁度いいよ!入れるよ」 「あ、でしたら浬委さんが先にどうぞ」 「僕も入りますけど、尚史くんもですっ」 「あ、オレは後でいいので」 今、……もって言った? 聞き違いかと思っていると浬委さんは素早く着ている服を脱いでいる。 わわわ。浬委さんが男だって分かっているけど、何となく目を手で覆っちゃう。 「尚史くんも早くっ……僕だって恥ずかしいんですからっ」 潔い脱ぎっぷりでその言葉はこっちが見てる方が恥ずかしい気もするけど……何だか分からない浬委さんの思念のようなものを感じてオレも脱ぐことにした。 バスルームは二人でも余裕な広さで少し湯気が回った室内に足を入れると、ちらちらっと浬委さんはオレを見てるのに気付く……っていうか浬委さん、男だって確認してしまったけどでも肌が白く滑らかでごつごつはしてない綺麗な体をしてる。もちろん女性の体ではないけど、なんとなくやっぱり目のやりどころにきょどるオレはおかしい?変態?? 「尚史くん…い、勇ましいね………ちくびも可愛い…ふ、触れ……」 「え、あ……わっ」 ジーと視線を追っているのはオレの股間……ですよね!?ふ、普通だと思うけど、そ、そんなにジッと見ないでほしいので手で隠した。やっぱり浬委さんに見られると恥ずかしくて変な感じ……もやもや?むらむら?やっぱり、す、好きだから?摩訶不思議な感情に慌てる。 顔を見上げると浬委さんがツツーって鼻血を出していた! 「浬委さん!?」 もしかして、浬委さんも摩訶不思議な感情になったのかな?? だったらオレは風呂場から出た方が良いのだろう。そう思って背を向けてドアのところに向かったけど、浬委さんはオレの腰にしがみ付いてきた。 「尚史くん、どこ行くの?」 「あの~、一緒に入らない方が良いかと思って……」 「裸の付き合いも僕たちには大事だよ?それとも一緒のお風呂はダメ?」 耳朶に浬委さんの唇が軽く触れて、熱い吐息で囁く。 オレの身体はピキッと硬直状態になって、何処かがトゥクーンと電撃が走り波打った。 浬委さんが男の浬委さんが可愛くてそして妙に色っぽい誘い文句を言うので、オレはどうしたらいいのですか?

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