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その後 第10話
「俺は…峻くんじゃなきゃやだ…あんなこといってごめんなさい…捨てないで」
「はぁ…」
「…ごめんなさい…せっかく…デートしてたのに…」
「は?」
「さっき…良介さんに画像を見せてもらって」
「画像?」
「うん…駅前で若い子と抱き合ったあと腕組んで歩いてったの見せられて」
「はぁ…あの。それ綾薙ですよ。」
「綾薙くん?」
「たまたまあそこで会ってあいつが無駄にべたべたしてくるから悪目立ちしてしまってだからその場を立ち去ったのですがあいつが腕はなしてくんなくて」
「…綾薙くん…」
「あぁ…言ってなかったんですけど…あいつから俺ずっと口説かれてて…」
「そ…か…」
「でもね、今日ほんの少しだけあいつと話してみてやっぱり俺には巳露さんしかいないって思ったんです。あいつも背中押してくれました。だからもうあんなこと言わないで…お願いだから…」
「ごめ…な…さい…」
「ねぇ…俺とあいつどっちが気持ちよかった?」
「そんなの!!そんなの峻くんに決まってる!」
「ふふっ…即答?良かった。あいつって言われたらどうしようかと思った。後ろ見せてくれる?」
「ん…」
「いい子」
後ろの蕾からは血が滲んでいた。あいつが無理矢理突っ込んだんだろう
「痛いね…ここも…歯形ついてる…」
肩口と項には複数の噛み痕…
傷口を綺麗にしてあげて今度は前を確認する。
前にも複数の噛み痕と…
「顔…痛かったね…折れてたりするといけないからこれから病院いこっか」
とても痛々しい打撲痕があった
「…」
「ね?」
「でも…今日お休みなんじゃ」
「開いてるとこ探しましょ。このままにしておけないし」
「わかった…」
風呂からあがったあと病院を探してすぐにつれていった。幸い骨折とかはなくすぐに帰れたのだが…
「腫れが引くまではお休みしないと心配させちゃうね。巳露さん有給取ってないからたまってるでしょ?今のうちにゆっくりしなよ。俺も休み取るから。ね?」
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