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その後 第11話

「大丈夫。大丈夫…」 「また…巳露さんは我慢しすぎ。大丈夫だって。俺も頑張ってきてるんだから休んでもバチは当たらない。電話してみるね?」 その後すぐに電話する。俺と巳露さんの関係を知っている数少ない一人で俺の上司だ。巳露さんは部署が違うし本人が管理職だから この上司は会社にやって来たときは全く実績がなかったにも関わらずその後大きなプロジェクトを数多く成功させ今はなくてはならない人になってる。 「お疲れ様です。連動です」 『お疲れ様です』 「お休みの時に申し訳ありません。今大丈夫ですか?」 『いいですよ。どうかしましたか』 事の詳細は伝えられなかったが何か察してくれたようで快く休みを取ることを許してくれた 『今は癒してあげてください。こちらは心配しないで。二人とも部署も違うし大丈夫だとは思うけど時期も時期だしインフルエンザってことにしておきますね』 「ありがとうございます」 『どこかでお会いしましょう。私も貴方たちに寄り添えると思うので』 上司も同性のパートナーがいることは知っていた。彼らもいくつもの試練を乗り越えてきたようで俺たちの気持ちに寄り添えると思う。俺たちだけで抱えるよりこの人にも話しておくと巳露さんは楽なのかもしれない… そう思って彼の予定を聞き翌日会うことになった。会う場所は俺たちの家。わざわざ来てくれるようだ 『一緒に俺のパートナーつれてっても平気かな?』 「聞いてみますね」 そしてその翌日… 「こんにちは」 上司と共に現れたパートナーに非常に驚いた 「社長!?」 「驚かせたかな?ごめんね。」 そこにいたのは社長である神楽坂 天青だったから 「この事は秘密ね?別に隠したいって訳でもないけど暉さんへの皆の見る目が変わるのは嫌だし。まぁ。うちに限ってそういう人はいないだろうけれど。桐里くんは?」 「奥でまっています」 「お邪魔するね」 「しゃっ!社長!?」 「こんにちは」 「申し訳ありません!!こんな格好で」 「大丈夫だよ。楽にして」 そういいながらそっと巳露さんを撫でた 「辛かったね…苦しかったね…」 自分の事のように苦しい表情をしながら優しい声で語り掛ける。 会社で見慣れた彼よりいくらか若くそしてとても美しかった。 上司も同様いつもよりずっと男前で見惚れるほどだった。 「桐里くん…。君が平気なら少し2人で話そうか」 「はい。」 「俺たちは書斎にいってるね」 「わかった」

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