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Ⅱ 空が灯した最期の光④
……「しかし。我が国の未来を奪ったのは貴方でしょう」
兵士達に取り囲まれている。
漆黒の特殊スーツはプレヤーデン特務隊だ。
核が撃たれたこの非常時に何をしている。
ゴーグルの下、翡翠色の碧眼が鋭利に光った。
「特務隊隊長 アドラー・クラレ、特務規約6条に基づき特務執行。貴殿の身柄を拘束し即射殺します」
偽りの《ブロイエ ファルケ》
「恐れ多くもグランツ殿下を弑殺 し、入れ替わった偽物である事は調査済みです」
バァァーンッ
俺達は転がっていくしかなかった。
崖の下に……
そこに絶望しかなくても。
硝煙の発砲が燻 る空に嘶 く。
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