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第5話
「ねぇパパ！なにかいてるの～？」
「ん？これはね～パパのお話を書いてるんだよ」
「そうなんだ！どんなおはなし？」
「パパが、ずっと大好きだった人の話だよ」
「ママじゃなくて？」
「今はママが一番大好きだけど、昔は別の人が好きだったんだ」
「そうなの？」
「あぁ。南 にもいつかわかるさ」
ピンポーン！
「あ！大地 君がきた！パパ、いってきまーす！」
「いってらっしゃい」
「あ、大地君のパパ！こんにちわ！」
「ちわっ！あ、南ちゃんのパパいる？中入っていい？」
「いいよ！じゃあいってきまーす！」
「はいはーい！気を付けてね～」
「……ふっ、そんな歳にもなって「ちわっ！」って。部活帰りの中学生かよ」
「うるせぇ！お前は相変わらず座ってばっかじゃん！腰痛めんぞオッサン」
「年寄扱いするんじゃねぇ！」
「……ぷっ。相変わらずだな小太郎」
「……お前もな。東田」
親友で、親友以上で、恋人未満。
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