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プロローグ

この世界【テーレ】は、男しか存在しない 古代書には、一定数の女が存在していたと記されてはあるが、時代が進むに連れ減少して行った。原因は未だ不明である だが、それを追求しようとする者は居らず、迷宮入りとなってしまった 性別は5種類存在する 基本的には、α・Ωである この二つが更に別れ、α+・α−・Ω+・Ω− そして、σ(シグマ) α+は、上級貴族の者のみ存在する。人の意志を継ぎ従える、そんな存在 α−は、それ以外の非妊娠型の男達 Ω+は、上級貴族により産まれて来たΩ性で、α+とより強い遺伝子を残す為に産まれて来た存在 Ω−は、α−と同じそれ以外の妊娠型の男達である 残りのσは、何百年に1人存在するかどうかと言われている、最も希少な神にも近しい存在である 普通ならば、α+とΩ+の子供はΩ+・α+と別れる 更に、α− とΩ+の場合も、α−・Ω+・Ω−となる だがσの場合は、必ず種付した方の性の子供が産まれて来る ΩであってΩでは無い しかし、そんな幻のような存在をこの現代において信じられているかと聞かれれば、Noと言えるだろう 誰もこの目で見た事も無いのに、そんな存在を信じるワケがない。寧ろ、その存在があることすら知っている者は殆んど居ないであろう そんな感じでこの世界は、σを抜いた4種類の性別で廻っているのだ それがある日を境に変わったのであった

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