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29話*ルイスside*

「多分、僕とルイスの恋が実るには、二人が鍵になってると思うんだ」 「ノア様とリカエナ様ですか?」 何故? 何方も実るか分からない相手なのに…… 「ノアに僕とクウの協力をして貰って、クウにはノアとルイスの協力をして貰う!」 「どうやって?」 そんな事、出来るのだろうか 「まず僕が、ノアに協力して貰う!その為に来たんだから。そして、その後にクウに手伝って貰えば良い。クウはチャラいけど、信用して良いよ。決して漏洩するような人じゃないから」 自信満々に答えるヒノア様 ヒノア様がそう言うなら、少しは信用しても良いのだろうか……… 不躾だがヒノア様の恋が実るとも限らない でも………、そんな事いちいち気にしてたら前には進めないよね それに未だ、完全にヒノア様を信用した訳でもないし、σの事は本当に信用できると思った時にでも話そう 俺は覚悟を決めて答えた 「分かった。ヒノア様とリカエナ様の恋を成就出来るよう俺も手伝うよ」 「ありがとう!!」 「うわっ?!」 お腹にギュッと抱きつかれ変な声が出た 俺は、俺より小さいその存在がとても愛おしく感じた ヒノア様はとても可愛らしい 俺にもこれ位の可愛らしさが有れば幾らかは良かったんだろうか いや、それじゃあ騎士にはなれなかった 俺は俺で良かったんだ そう自分に言い聞かせ、俺らは今後の事について話し合った

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