44 / 152
それぞれの過去~真澄×龍之介編~【7】
真澄の迸りを最奥へと注ぎ込まれて、龍之介もそれに誘発されるかのように3回目の射精をして、白濁で濡らした。
外側と内側の両方を白濁で濡らして、疲労が限界を迎え、龍之介は半開きの目でうとうととし始めた。
龍之介の体内に最後の一滴まで、精液を注ぎ込んでずっと差し入れたままだったソレを引き抜いた。
「んくっ! ふぁ……」
真澄の萎えた肉棒が抜け出る時に龍之介が内股を震わせて甘い声をあげる。
抜かずの2発で真澄の太く長い肉棒にずっと押し拡げられたままだった、龍之介の尻穴はぽっかりと中の肉を覗かせたまま、閉じきらずにヒクヒクと開け閉めを繰り返して喘いでいた。
中からごぽごぽと注ぎ込まれた2回分の精液が溢れ出して下肢とシーツを盛大に汚していた。
龍之介の蕾に納まりきらないほどの精液を注いで、長年押し留めてきた欲を開放しても、なぜかあまりすっきりとした気分にはならず、胸の奥の痛みや苦しさは消えずに真澄をじくじくと苛んでいた。
ベッドの柱に括り付けられたままのネクタイを外して、龍之介の両腕の拘束を解いてやる。
全身を汗や精液で汚して、顔中をぐしゃぐしゃにして半開きの虚ろな目で横たわり、大きく胸を上下させて荒く呼吸を繰り返している龍之介をそっと抱えあげると腕の中に納め幼子を抱くときのような体勢で抱えあげる。
ベット脇にある専属メイド呼び出し用ベルを押してから、自室に備え付けられたバスルームへと向かった。
真澄と龍之介が風呂から上がってくる頃には、ぐしゃぐしゃに汚れたシーツは、ミリアの手で綺麗に取り替えられてベットメイクも済まされていることだろう。
龍之介をバスルームの床へとそっと下ろして、ぬるめのシャワーを浴びせかけて顔や肩や胸に付着した汚れを落としてやる。
腹部や下肢もざっと洗い流して全身をくまなく綺麗にしてやると龍之介の両足を開いて、口をだらしなくあけたままで精液を垂れ流している蕾へと指を差し入れた。
自らが注ぎ込んだ大量の白濁を指で掻き出して、空いている方の手でシャワーを宛てて洗い流してやる。
精液が出てこなくなるまでソレを繰り返して龍之介を清めてから、自身の体に付着した汗と体液を洗い流した。
24時間ミリアの手で、いつ真澄が入浴してもいいようにと、丁度いい温度の湯が張られた浴槽へと、龍之介を抱えてゆっくりと浸からせる。
龍之介を背後から抱くような形で足を伸ばして、一息ついた。
温かいお湯に浸かると幾分か行為後の疲れが引いたような気がした。
龍之介は温かさと心地よさにすやすやと寝息をたてて、真澄に力が抜けた全身を預けるようにもたれかけさせて眠りに落ちている。
小さく開き緩んだ口端に唾液が線を描いて伝っているのを、手の平でそっと拭き取ってやり湯船でじゃぶじゃぶと洗い流した。
「はは……まるきり赤ん坊みたいだな」
気が緩むとすぐに咥内に溢れた唾液が口端を伝って零れ落ちそうになるのを手の平でそっと拭いてやりながらそう呟いた。
そんな龍之介のあどけない寝顔を見て、真澄は苦笑しながらも、彼の紅髪を梳くようにして撫でた。
龍之介の首筋に顔を埋め、自分よりも体温の高い、龍之介の小柄な体をぎゅっと抱きしめた。
できることならこのまま龍之介を自分以外の誰の目にもつかない牢獄へと閉じ込めてしまいたかった。
誰かが龍之介に触れることも、龍之介が誰かに触れることも、その目に映すこともできない場所へ――
そうしようと思えばできるだけの権力と財力を持っているのだからやろうと思えばできるのだが、それはあくまでも最終的手段であって、今、実行すべきことではない。
龍之介以外の人間がどうなろうが興味がない真澄だが、先のことを見据えて考えれば今、彼を監禁することはあまり良策ではない様に思えた。
龍之介の周りの人間、特に彼の両親を懐柔して、自分との関係を認めさせることから始めた方が無難な気がした。
龍之介の父親は小さいながら製薬会社で開発課の主任をしている多忙な人で母親は絵に描いたような良妻賢母で専業主婦であるという情報はすでに調べがついている。
そんなことを考えながら、真澄は今、自分の腕の中に閉じ込めている龍之介の体を何処ということはなしに肌の感触や骨格の形を確かめるように、手の平全体で押すようにして撫でていた。
少年らしくすらりと真っ直ぐにのびた細い手足に細い腰、、肩幅もまだ狭く、全体的に中性的な印象を受けるその華奢な体。
少年らしい薄い胸板の上で不釣合いにぷっくりと腫れて、大きくなり、勃起している桜色の可愛らしい乳首を、人差し指で弾くように触れる。
「はあっ…あぁんっ」
眠り込んでいた龍之介がぴくりと体を揺らして、反応を返してきた。
「あうっ! ひゃはああっ!」
続けざまに親指と人差し指で絞るようにぎゅっと乳首を摘みあげられて、龍之介はびくりと腰を跳ね上げて、喘いだ。
ゆっくりと瞼を開いて、瞬きをして、今、現在の状況が把握しきれずに半開きの目で白む視界を凝らしてきょろきょろと周囲を見回した。
その間も真澄は龍之介の胸を弄る悪戯を続けていて、龍之介は顔を真っ赤にしてソレをやめさせようと自分の胸板の上を蠢く大きな手を掴んだ。
自分よりも一回り大きく筋張っていて、それでいてすべらかな感触のする少し体温の低い手の平だ。
その手の平の持ち主が男であるということが伺える。
龍之介はひとしきり自分の胸を弄っている手の平の大きさと感触を確かめてからハッとして目を見開いた。
そのまま、広い湯船に浸かり背後から自分を抱きかかえている人物の顔を見ようと、痛む体に鞭打って首だけを動かして振り返る。
天上院真澄―――
龍之介が幼い頃に結婚を約束した少女だった少年。
龍之介は自分がされたことを思い出して見る見るうちに青ざめた。
性的なことに疎かった龍之介だが、自分がされたことが普通じゃないというのはなんとなくわかり、いろいろと複雑な気持ちになって落ち着かなかった。
真澄にあらぬところに、ありえない太さのものを突っ込まれて、さらには失禁してしまったことなどを思い出して涙目になって頭を抱えた。
眼前に見える手首は拘束されているときにネクタイで擦れたのか赤くなっていて所々皮膚が引き攣れて血が滲んでいた。
目を覚まして状況を把握しきれないまま頭を抱える龍之介を見て真澄は一旦、胸を弄っていた手を退けて、彼が逃げ出さないように腰に腕を回して抱き寄せる。
男女間での行為の内容にすらあまり知識がある方とはいえなかった龍之介だが、今日、真澄にされた行為が通常のものとは大きく異なるものであろうということはなんとなく理解できた。
背後にいる真澄に自分がいま抱きかかえられている状態で湯船に浸かっている。
広々とした浴槽内は通常の龍之介であれば泳ぎ出しそうなほどの広さがあり、ところどころに観葉植物のようなものや、鳥やトラをモチーフにしたであろう彫像がそこかしこに置かれている。
自分の家の風呂の大きさから考えれば、ありえないくらいのスペースを浴場に使っているようだ。
多人数で入るために作られた大浴場なのだろうか?
そんなことを考えながら行為後の疲れと気だるさにかまけて、真澄に身を預けたままで湯船に浸かっていた。
真澄は腰に回していた手を下方へとやり、今度は龍之介の臀部の形を確かめるように太股を手の平で揉むようにして撫でてきた。
双丘の狭間を押し開くように触れられて、まだ閉じきらずにじくじくとした痛みのある、後孔に湯が入り込んでしみる。
「……っ!」
やめさせようと身じろぎをすると、腰が抜けたように力が入らず、動くと酷い痛みが襲ってくる。
真澄に好き勝手揺さぶられ続けた体全体がぎしぎしと悲鳴を上げているようだった。
「おはよう龍之介君。気分はどう?」
龍之介の体をガタガタにした張本人が抑揚のない悪びれた風でもない淡々とした声色でそう言うのを聞いて、龍之介は腸が煮えくり返り大声で叫んだ。
「最高の気分だとでもいうと思ったか!
馬鹿野郎ッ!!!」
そうつい思ったまんま言ってしまってから、しまったと思い慌てて口をつぐんだが既に遅かったようだ。
「はは! それだけでかい口がきけるようなら全然、大丈夫そうだ」
真澄が苦笑しながらそんなことを言い、龍之介は黙り込んで頬を膨らませた。
自分をこんな風にした張本人がすぐ背後にいるがこれ以上は言い返すことも、やり返すことも出来ずに龍之介は何とか怒りを押し留めてため息を盛大に吐き出した。
こうなったのも、自分が弱いからで、いまの自分では到底真澄の腕力にはかなわないということは身をもって思い知らされた。
真澄よりも強くなってやり返せるだけの力を身につけなければダメだと思った。
いっそのこと真澄の足の間にある忌々しいデカブツをたたっ切ってなかったことにしてやれればいいと龍之介は思っていた。
切れ味のいい刃物でこう、スパーッと切り落として床に投げつけてうちすてられたらすっきりするだろうか?
等とかなり物騒なことを考えていた。
どうしてもやばくて限界が来て我慢ができなくなったら、傷害沙汰で捕まるのを覚悟で実行する最終的な手段として頭の片隅にでも置いておこう。
龍之介はそんなことを心の中で密かに決意していた。
「そういえば、ちゃんと覚えているかい?」
真澄にそういわれて龍之介は首を左右に振って、首をかしげた。
「なにをだ!」
「自分の非を認める、なんでもすると君は答えただろう」
あ……。
そういえば、自分の非を認めるかとかそんなことを聞かれて、あまりの苦痛から一刻も早く逃れたいがためにそういったかもしれない。
けど、朦朧としていたせいか、あまりはっきりとは憶えていない。
「……尻に突っ込まれる以外ならなんでもするとは言った気がする」
そうだ。
あまりよくは知らないが、男女間でもたまにするらしいその行為以外のことならなんでもするから、許してくれとは 言ったかもしれない。
「そうか。なら針千本飲むかい?」
「飲んだら俺が確実に死ぬ」
龍之介は首を激しく左右に振って否定した。
真澄なら本当に食物や飲み物に大量の針を仕込みかねないと思った。
「だろう? だからこの僕が譲歩してやると言っているんだ」
真澄はそう言いながら内股を撫でていた指を下方へと滑らせて、龍之介の後孔へと指を潜り込ませた。
ぽっかりと口をあけたままで肉ひだが覗いている痛々しい蕾に3本の指が突き立てられて、ごぼごぼと湯が直腸へと流れ込んでくる。
「ひ、ひぃっ! も、もうあれはいやだあぁっ!」
龍之介が大きな金色の瞳をめいいっぱい見開いて、声を荒げて、痛む体に鞭打って抵抗するのを取り押さえて、湯船に浸かったままの状態でまた龍之介の肉筒を指で掻き回した。
「うぅっ! 腹が苦しいからやめ……」
差し入れた指を開くと穴から空気が漏れてごぽごぽと泡が湯船に浮かんではじけては消える。
さらにお湯が押し開かれた蕾から流れ込んで入ってきて、擦れて傷ついた肉壁にしみて龍之介が苦痛に喘いだ。
「ぐ、んんっ! ひぐっ、ふぎぅぅっ!」
「指くらいならもう簡単に入るようになってるじゃないか」
笑いながらそう言って龍之介の蕾の両手の指をそれぞれ2本づつ差し入れて左右に割るように押し広げた。
左右に押し開かれて空洞が出来て赤い粘膜が見える直腸へとごぼごぼと湯が流れ込んできた。
「いぎ、ひぃぃっ!」
「まだ程遠いけど、龍之介君が下の口に千回僕のモノを飲み込めたら、その時は、それで結婚するという約束はなかったことにしてあげてもいい」
真澄がそう言うのを聞いて、龍之介は涙を浮かべて首を左右に振りたくった。
「ひっ、ううっ! そんなの無理だ!」
「針を千本飲むよりかはマシじゃないか。」
「絶対にいやだっ! あんなもん千回も突っ込まれたら尻の穴が使い物にならなくなるっ!」
「この際、君の意見はどうでもいい。拒否権なんてないし」
真澄がそういいながら指で左右に無残に割り開かれた龍之介の蕾に自らの性器を擦り付けるように押し当てた。
「ひ、い、やだ、あああっ、もう、入れないで……」
「君に拒否権はない」
「ううっ、今日はもう勘弁してくれ……」
その場しのぎで言った龍之介のその台詞を聞いて、真澄がほくそえんだ。
「今日は……ね。まあ、いいか。それじゃあ、続きは明日にしてあげようか」
「うっ、明日はちょっと……」
龍之介が首を左右に振って明日も勘弁して欲しいと真澄を振り返り見ながら、目で訴えかける。
「じゃあ、やっぱり今挿れよう」
真澄はまだ柔らかいままの自分の男根を掴んで、亀頭部分を龍之介の蕾に押し付けてめり込ませようとした。
「あああっ! 明日、明日にしてくれっ!」
龍之介が慌ててきしむ体に鞭打って腰を浮かせて必死で真澄の肉棒がまた差し入れられそうになるのを拒んだ。
今日はもう絶対に無理だ。
自分はもう3回くらい射精させられているし、真澄に2回中に出されているのだ。
ともだちにシェアしよう!