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初めてのお留守番~佐藤といっしょ~【7】

    溢れ出てくる蜜を塗り拡げるようにまとわりつかせて親指で裏筋を押して刺激を与えながら茎を扱いて先端をすっぽりと口に含んで啜り上げる。  舐めとっても舐めとってもどんどん溢れてくる透明な蜜はうっすら塩気のような味がして少しだけ苦味がある。  礼二の桜色のソコから溢れてくる蜜は甘いようなイメージがあったがやはり普通の人間の体液と同じような味がした。  礼二以外の人間の先走りの液などまずくて汚くて飲めたものではないが、きっとこんな味がするのだろう。  初めて口にした他人の体液の味を確かめるように口の中に広がった苦味を唾液で薄めてからコクリと飲み干した。  礼二は顔を真っ赤にして下唇を噛み締めて声が出そうになるのをまたぐっと堪えている。  せめてもの抵抗か必死で声が出ないように口を閉ざしてきつく瞼を閉じていた。  佐藤は含んでいた先端から口を離して礼二の様子を伺うように見下ろした。 「礼二様。駄目ですよ。ちゃんと目を開けてどこをどうされると気持ちいいのか見て憶えてください」  佐藤にそう言われて礼二は仕方なくゆっくりと瞼を開く。  佐藤の掌に包まれているそれは未だにビクビクと脈打ち、先端の穴からうっすら白く濁り出した先走りの液を溢れさせていた。 「とりあえず、今日のところは手を使ってどうやれば気持ちよくなれるのか教えて差し上げますね」  茎を握り込んだ掌を滑らせて下から上へと絞るようにゆるゆると扱き始めた佐藤の手の動きを涙で滲んだ目で見やる。  クチュクチュと濡れた音を響かせながら固くなったそれが脈打っているのを見て目を逸らしたくなる。  翼以外の男にこんな風にされて気持ちよくなって感じている自分を認めたくないのに。 「こうやって裏筋に沿うように親指で押しながら強弱を付けて根元から先端に向かって絞るように扱くと気持ちがいいですよ」 「くうっ…んんっ…あっ、ああっ」 「たまにこうやって先っぽの割れ目をなぞるように指を這わせたり先端の穴を指先で弄ったりされるともっと気持ちよくなれますよ。  礼二様は特に先っぽの穴弄られると気持ちがいいみたいですね」 「ひゃ、あああぁっ!」  人差し指の爪先を尿道口へと差し込んで蜜を掻き出すように小刻みに動かしてやると、悲鳴に近い声で咽び泣いて反応を返してくる。  少し痛いくらいの愛撫にさえ感じて、口端から唾液が伝うのも気にせずにそれでもどうにかして、強すぎる快感をやり過ごそうと必死になっている礼二の姿が佐藤の目には滑稽に映っていた。     無駄な悪あがきをせずにはいられないほど礼二は翼の事を愛しているのだろうと考えると、佐藤の胸の奥がチリチリとした。  嫉妬……しているのだろうか?  翼君相手に。  独占欲は元から強い方ではあったが自分以外の人間にこれほど執着したことはない。  人間以外の物。  金品に対しての執着心や独占欲が強かったというのは自覚している。  大体の人間は物欲の権化だから自分はよくいる人間のタイプに分類されるだろう。  だから礼二を自分だけのものにしたいのだろうか。  それとも、それだけじゃないなにか他の感情があるのだろうか。  それはわからないが、こうやって感じて喘いでいる礼二を見て、自分が興奮して欲情しているというのだけは確かだった。 「ひあぁっ! あっ、うっっ! くぅ…んっ!」 「どこをどうされたら気持ちいいのかちゃんと覚えて僕にするときにちゃんと気持ちよく出来ないと翼君に全部バラしちゃいますからね」 「う、うあっ、ううっ…つばさぁ…っ」 「礼二様がこんな風に誰にでもいやらしい事されて感じるような淫乱だってこと……」 「やあぁっ! つば、さぁ…には、いっ…ぁない、でっ…ううっ!」  涙の雫をぼろぼろと弾けさせながら首を左右に振りたくって泣きじゃくり、翼には言わないでと懇願する礼二を見下ろして、そのまま穏やかな口調で幼子に言い聞かせるように礼二の耳元に唇を寄せて息を吹き込むようにそっと囁いた。 「礼二様が僕の言う事を聞いてちゃんといい子にしてくれるんなら、翼君には黙っていてあげますよ……」  ぼろぼろと泣き出した礼二の背中を擦ってあやしながら、細い身体を抱きしめる。 「うあっ、うっ…う、ん」  佐藤の言葉に礼二は嗚咽交じりに短く返事をして頷いた。  佐藤は礼二が確かに頷いたのを見て満足げな笑みを浮かべた。  これからは機会さえ逃さなければ、翼がいない隙を付いて礼二を好きな時に好きなように抱くことができる。  今日も礼二を一人きりでこの部屋に置き去りにして翼は外出している。  こうやって礼二と接触する機会はまたすぐに得られるだろう。  佐藤はそんなことを考えながら礼二の細い腰を掴んで抱え上げた。  ソファーに仰向けに寝そべっていた礼二の体制を横倒しへと変えさせる。  片足を肩に担ぐようにして抱え上げて足を開かせる。  礼二の足の間はぐっしょりと白く濁り出した先走りの液が滴りぬめりを帯びていた。  双丘の狭間で呼吸に合わせてヒクヒクと息づいている礼二の桜色のすぼまりに指先で押すようにして触れる。  足の間に伝う蜜を塗りつけるようにして、濃い桜色の入り口を人差し指と中指でそっと押し開いた。  あれだけ拡がっていた穴が今はもう指で押し開いても中の壁が見えないほどにきゅっと引き締まって閉じていた。  赤く腫れて痛々しかったそこはもう綺麗に治りかけている。  キスマークはいまだ体の至る所に散らばっているのに刺し貫いて拡張したはずのそこは性行為をした痕跡があまり見受けられなかった。     礼二は横倒しにされて、足の間を開かれて指で触れられて、眉根を八の字に寄せて不安げな顔をした。  恥部をこんな至近距離で観察されるように見られても、動揺している様子は見受けられない。  初日に抱いた時にもなんとなく気付いていたが、やはり、礼二は常人であれば備わっている羞恥心というものが欠落しているのだろう。    礼二は佐藤の顔色を伺うようにこちらのすることを不安げな目でただ見ていた。  佐藤の言う事をちゃんと聞いて、クマのぬいぐるみを五体満足で返して貰って翼を捜しに行きたい。  翼がどこでなにをしているのかわからないが、会いたい気持ちがどんどん胸の内で膨らんで、もう二度と会えなくなるかもしれないという不安で押し潰されそうになる。  礼二の目には佐藤の姿はぼんやりとしか映ってはいなかった。  こうされている今も頭の中を過ぎるのは翼のことばかりだった。  「礼二様のココ……思ってたより締まってて、綺麗に治りかけてますね」  そんなことを言われて礼二はどう反応すればいいのかわからずに、ただ佐藤を見返して時折、視線を泳がせる。  はじめて異物を受け入れたそこは赤く腫れて閉じきらずに熱を持ち、ヒリヒリとした鈍い痛みがあった。  翼に指で直接、薬を塗り込んで貰って、今はもう殆ど痛みも感じずに腫れも引いて、大分落ち着いている。    感触を確かめるように入り口を撫でていた佐藤の指先が、足の間を伝う先走りの液を掬い上げる。  指全体に礼二の先走りの液を纏わりつかせて、指を一本だけ差し入れた。 「ぐっ……んんっ!」  敏感な入り口の粘膜を押し開かれて、指を奥までぐっと差し入れられて礼二が瞼をぎゅっと閉じて苦しそうな声で呻いた。  完全に閉じきって治りかけているそこにまた佐藤の指が差し入れられて中の感触を確かめるように揺すられた。  礼二の中の粘膜は、進入してきた異物に嬉しそうに絡み付き、ぎゅっと締め付けてくる。   「相変わらず、礼二様のココ、指を入れると嬉しそうに絡み付いて締め付けてきますね」 「ううっ……」 「本当はもう少しゆっくり礼二様にいろいろと教えてあげたいんですけど翼君がいつ帰ってくるかもわからないし、今日はさっさと終わらせて早めに引き上げることにします」 「や……ああっ!」  差し入れた指をズルズルと出し入れされて礼二が甲高い声をあげて身体をビクリと跳ね上げて大げさな反応を返してきた。

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