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第2話

 今日も一日心を疲弊させて家に帰ると、リビングにて母にとんでもない事を言われた。 「雅也。今度の日曜日お見合いだからね」 「へ? 何それ……」 「東宮のおばさんが良い人紹介してくれるって」  いやいや。待って。僕、まだ二十歳前だよ?  お見合いなんて早くない? 早いよね!? 「あの、日曜はちょっと用事が……」 「ふらふらしている大学生の用事なんか大したもんじゃないでしょ。いいから空けておきなさい」  手渡された紙袋を覗けば見合い写真と一目で分かる白色の台紙が入っていた。  リビングに置き去りにしたら怒られる事間違いないなので一応自室に持って来たが、中を開ける気にはなれない。  だって、どんな容姿だったとしても相手男だし。辛すぎる!  僕は普通に女の子が好きなのに、男と性行為して子供作るとか想像しただけで悪寒、吐き気、目眩その他色々な症状が出てしまう。  健康維持の為ここはひとつ、紙袋はベッド脇のデッドスペースにそっと押し込み、忘れる事にした。

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