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17《やっぱスキ》最終話
「……お前な。やっぱオレがルードとキスしてたの気にしてんじゃねーか…」
少し落ち着いてきて、ヨシに突っ込んでみる。
「し、してねぇし!」
「嘘付けよ」
「うるせぇ黙れよ」
乱暴な口調とは裏腹に、優しく甘い口付けをするヨシ。
「んっ、ッちょ…」
「仕方ねぇだろ、好きなんだから」
勢いのまま、滅多に口にしないその言葉を零す。
「え…」
「文句あんのか?」
「別に…」
アキラも微妙に返事に困る。
「フン、」
やはり気恥ずかしくなるヨシ。誤魔化す言葉を探すが…
「って…マジで言ってんの?」
好きって…
「うるせー、今のナシ!」
掘り下げんな!とふいっと顔を背けて言うヨシ。
「ナシってどういうことだよ!?」
「うるせーってんだろ、こういうことだよ!」
そう再び甘く優しいキス…
「っ…んッ」
照れ隠しのつもりなのかイケメン男は、アキラの顎に手を添えて、その口をふさぐように、ちゅっちゅっと口付ける。
そして深緑の瞳を見つめ一言。
「俺の気持ち…わかったか?」
「ふっ…素直じゃねぇの」
「お前に言われなくないわ!」
めちゃくちゃ強情で意地っ張りなアキラ、勢いよく突っ込む。
「お互い様だろ?」
そう笑うアキラにつられてヨシも笑う。
「ふっ、もういいから寝ろ!犯すぞ」
「いや、もういいだろ…どんだけ元気なんだよ…」
あきれ気味にぼやくアキラ。
「お前には何回でもイれたくなるんだよ」
ふっと笑いながらヨシは言う。
「ばか…もう寝る!」
これ以上は付き合いきれん!と、アキラはヨシに背を向けて寝る体勢に入る。
「……俺も」
するとヨシが後ろからアキラを抱きしめるカタチでくっついてくる。
「ちょ…」
難色を示すアキラだが…
「ぐー…」
ヨシはかまわず寝たふり…
「ったく…」
やれやれと息をついて、抱き込まれて少し居心地悪い場所だが…ヨシの温もりを感じながら安心感に包まれて眠りにつくのだった。
《おしまい》
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