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第9話
…初めて勃った時って…いつ?
どう考えても随分前だというのは分かる。
どこの誰が?僕の可愛い弟のまぁくんに!?
許せない!
可愛い弟を…きっと純粋無垢なまぁくんを言葉巧みに~って事は年上?!
いつ出会いとかあったの?
これってまぁくんに聞いても教えてくれないよね?!
でも気になる…まぁくんの純情を汚したなんて…!!
僕は頭に血が上るのと共に、一瞬だけ浅はかな知識で年上女性がまぁくんに迫るシーンを頭に浮かべてしまった。
僕はなんて想像しちゃってるんだ~妄想禁止!!
そんな妄想展開と戦っていたら、待ちくたびれたらしいまぁくんが僕の乳首を人差し指でつついてきた。
「ひゃぁっ?!」
「なぁ…お願い、兄貴」
語尾にハートマークを付けた甘えた声と訴える瞳でまぁくんが僕を見上げてきた。
うっ。
僕の弟、世界一可愛い…。
ハッ!ダメだダメ!!
可愛いまぁくんのお願いだからといって、おちんちん触るなんて出来ないよ。
「ムリだよ、ダメだよ!自分でやって。ね…お願い」
僕が困った顔でお願いすると、まぁくんは「兄貴…」と切ない顔をした。
裏切られた見捨てられた様なその瞳。
僕の胸がズキンと痛む。
ダメだなんて、どうして言ってしまったんだろう。
弟が困っていたら助けてあげるのがお兄ちゃんの勤め。
だけど、おちんちん触るなんてやっぱりダメだよね。
「ご、ゴメンね…」
申し訳なく謝ると、まぁくんの甘えた切ない瞳は無くなり次の瞬間声が凍てついた。
「もう兄貴なんて知らね~」
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