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第11話
「まぁくん…まぁくん…。お兄ちゃんに顔を見せて?」
「…」
「お願い。まぁくぅん…」
心底困ってお願いの声にも元気が無くなってくる。
そんな僕に、まぁくんは容赦してくれなかった。
「じゃぁ、チンコ何とかしてよ」
「う」
「できねぇなら学校休む」
「まぁくん…」
泣きたくなってきた。
「そんでもって女呼ぶ」
「!?」
僕はあまりのショックに息が一瞬止まってしまった。
女の子を家に呼ぶ…?
今まで外で見かけた事はあったし、さっき自分でも彼女を連れておいでと言った。
けれど、現実まぁくんからエッチをするなんて直接聞いたら内心冷静でなんていられなくなった。
「そんな…」
「兄貴はさっさと大学行けよ。はい、サヨナラ~バイバーイ」
まぁくんがトドメとばかりに白けた顔で、そう言い放った。
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