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第12話
「そんな、まぁくん…」
「俺のことなんて兄貴はどうでもいいってことが今回よーく分かったよ!」
まぁくんが鋭い口調で不機嫌にそう言ったのを聞いて僕は首を振って否定した。
「そんなことないよ!お兄ちゃんはまぁくんのこと、大事に思ってるよ!!大好きだよ!!」
僕はまぁくんに布団の上からしがみついた。
だって、まぁくんのこと本当に僕は世界一愛してるんだ!!
小さい頃から愛情たっぷり可愛がってきた。
お兄ちゃんでもあるし、お母さんでもある。
そんな可愛いまぁくんに嫌われて、僕はどうやって生きていけばいいの?
「だったら俺のチンコなんとか出来るよね?」
「そ、それは…」
「女はみーんな『正国くん好き』とか言って喜んでいつもチンコ舐めてくれるんだけど」
「な?!」舐める?!
「兄貴の愛情は女より劣るモノだったんだね。うん、分かった。りょーか~い」
「ま、待って!!!」
僕は思わず叫んで制止してしまった。
「…」
まぁくんがニヤリと笑った。
「やっぱり兄貴は俺のこと1番好きで大切にしてくれてるんだな。良かった~兄貴の愛情を本気で疑うところだった」
愛情。
「僕の愛情は本物だよ!」
「俺も兄貴へ愛情感じ捲りだぜ~」
剥きになって反論する僕の目の前で、再び布団が捲られた。
ドーンと恥ずかしげもなく、おちんちんを見せるまぁくん。
恥ずかしくて思わず顔を手で隠した僕に、まぁくんが優しく甘い声で言った。
「ほら…兄貴の好きな俺のチンコ。可愛いだろ?」
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