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第16話 ※

「…熱い」 まぁくんの精液が顔に掛かって、僕はぼんやりしていた。 精液ってこんなに熱いんだ…。 まぁくんの精液。 思わず手の平に取った精液をマジマジと見てしまう。 ここに数億のまぁくんの種が…。 「何ボーッとしてんだよ、拭けよ!」 すると、まぁくんがティッシュで拭いてくれた。 やっぱり優しいなぁ、まぁくんは。 「ありがとう」 そうお礼を言ったら、まぁくんは口をあんぐりと開けた。 それからハッとした顔をして元のぶすっとした表情に戻る。 「そうだよな。兄貴って、天然に輪を掛けて天然だもんな」 まぁくん何かぶつぶつと呟いているけど…。 「なぁに?聞こえないよ」 「兄貴には聞こえなくていいんだよ!バぁ~カ!!」 ひ、酷い!! 反抗期のせいか、口もちょっぴり悪くなってお兄ちゃん悲しいよ、まぁくん。 そしてショックを受けている場合ではないことに気がついた。 「まぁくん。あの、その、もう大丈夫?…あのね、こういうことは本当に結婚する、好きな人とする尊い行為なんだよ?」 僕が真剣に向き合うのに、まぁくんはシラーとした顔で見てくる。 「そして好き人と愛し合って、それから抱き合って赤ちゃんが女の人のお腹に宿って、」 「はいはい。結婚する好きな相手にする尊い行為、ね。俺の精液まだまだ沢山貯まるし問題無いね」 まぁくんは自分の張り詰めた大きな睾丸を揉みながらそう言った。

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