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※第26話

初めてのエッチが終わり、すっかり脱力しちゃった僕。 だけど横に寝転んだまぁくんが甘えてくると、今は力の入らない手を動かして頭をよしよしと撫でてやった。 「兄貴ぃ…」 「まぁくん…」 兄弟でやってしまった。 初めてのエッチなのに、よりによって兄弟。 けれど、不思議と絶望する様な気持ちや悩んで苦しむ様な後悔が起きることは無かった。 誰にも言えないけど、まぁくんの事は大好きだから。だからこうなったこと、今は嬉しい…。 「ところで兄貴、ケツ大丈夫?後で風呂入って綺麗にしような?」 「うん、大丈夫だよ。だって、まぁくんエッチ上手だったよ?僕、こんなに気持ち良いいの初めてだったし。さすが自慢の弟だよ」 恥ずかしいけど、まぁくんは頑張ったのだから褒めてあげないと。 痛いし違和感あるけど、エッチって体も心もポカポカするんだな。 だから皆エッチしたくなっちゃうんだ、きっと。 「えっ!?ちょっ、待って兄貴!!もしかして初めてじゃなかったの!?相手は男、女?!って、ケツ気持ち良かったって…男かっ!!おっさん相手に体売ったりしてねぇだろうなっ!!?」 僕が照れながらも言葉にすると、まぁくんが凄い剣幕で迫ってきた。 「えぇぇっ、おじさんに体なんて売ってないよぉ。初めてに決まってるでしょ?!」 「じゃぁ何で『上手だったよ~ヨシヨシ』すんだよ?!」 ムッとした様子で口真似をするまぁくんに僕も口を尖らせた。 「だって気持ち良かったんだもん。…僕、エッチなことするの初めてだったけど、気持ち良かったんだもん。だから、まぁくん上手だな…って。偉いね、って」 その言葉に、まぁくんは破顔した。

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