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ハートフルクリスマスⅡ・おまけ
1年間読んで下さって、ありがとうございます。
おまけで『滝沢ファミリーのクリスマスナイト』です💕
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「芽生くん、ぐっすりですね」
「今日はサンタ役、頑張ったもんな。雪遊びも沢山したし」
「そうですね。僕にとっても貴重な経験でした」
「瑞樹はいい友人を持ったな」
「はい、僕にも親友と呼べる人が出来ました。洋くんたち月影寺の皆さんも、想くんと駿くんも、皆、大好きです」
「あぁ、オレも交友関係が広がって嬉しいよ」
「本当に……今年は新しい出会いがあり、世界が広がりましたね」
「あぁ」
瑞樹が少し恥ずかしそうに目配せする。
「あの……スースーします」
「それはまぁそうだろう。中に何も着てないもんな」
「なんでお風呂上がりに……またサンタのマントを?」
「それはこれからがお楽しみタイムだからさ」
小首を傾げる瑞樹が、可愛くてチュッと頬にキスをしてやった。
「そろそろ、クリスマスプレゼントが欲しい」
「……はい、いいですよ。僕を抱いてください」
「可愛いなぁ、寛大で優しい瑞樹、おいで……」
「あの……脱がなくていいんですか」
「いいんだよ。マントに仕掛けがあるんだ」
「え?」
フード部分に触れると、隠しポケットが確かにあった。
大河さん、流石だ!
「まずは耳を出そう」
「え? 耳?」
「来年の干支は?」
「うさぎですが……えっ? まさかうさ耳ですか」
「そうだ。瑞樹はうさぎっぽいもんな」
頬を赤らめる瑞樹。
うさ耳が可愛くて悶えた。
「あとはここをこうして」
しゃがんで瑞樹のマントをたくし上げると、激しく動揺した。
「な、何を……?」
「これ、ミニスカになるんだってさ」
「宗吾さん、なんという注文を‼」
裾からくるくる折り込むと、ミニスカ&うさ耳サンタの出来上がりさ!
「最高だ!」
恥ずかしそうにミニスカになったマントの裾を押さえて、もじもじする瑞樹。
「メリークリスマス、瑞樹!」
「宗吾さんは……あぁ……もう僕はどうして怒れないのかな?」
「それは瑞樹もヘンタイだからさ」
「ち、違いますって!」
マントと同じ位、真っ赤になった瑞樹を抱きしめて、ベッドに沈める。
「瑞樹~ 今日はいつもより多く触れていいか」
「も、もう―― いいですよ」
甘く、甘く耳元で囁く、君が大好きだ!
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やっぱりこの二人はこうでなくちゃ!ですよね。
よいお年をお迎え下さい。
来年も『幸せな存在』を宜しくお願いします。
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