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第7話

景の手の平では全ては受け止めきれず、シーツにポタポタとシミを作る。 「はぁっ、はぁっ……」 「凄いね。濃いし、たくさん出た」 「景が意地悪するからやろっ……」 「僕のせい?もう……修介、そろそろ僕も限界だな」 「えっ?ちょ、ちょっと待っ」 景はイッたばかりの俺の体を起き上がらせてそのまま反転させると、腰を両手で持ち上げて、自らの昂ったモノを俺の後孔にあてがった。 「すぐ入りそう」 「えっ!待っ、イッたばっか……」 そこに沈みこまないように足で体重を支えるけれど、無理やり景に腰を落とされてしまう。 体を押し広げて景のモノが音を立てながら入ってくる。 景の肩に手を置いて、痛みに耐えた。 「ちょっとキツイからっ、力抜いて……」 「あっ……無、理っ……!」 全部入りきると、さっき出したばかりの中心はすぐに熱を持ってしっかりと天を向いていた。 ピクンピクンと唸るそれを目にした景は、やっぱり嬉しそうに口の端を上げる。 「修介は本当にエッチだね。僕なんかよりもずっと」 ただ挿入されているだけでもいっぱいいっぱいなのに、景は俺の腰を揺さぶったり、下から激しく突き上げて律動を繰り返す。 ベッドが反動でギシギシと軋む。 その度に、景の腹に俺のモノがこすりあげられて、後ろも前も気持ち良くて、たまらなくて。 「あぁっ!んっ、はげしッ……ぁっ!」 「もう……っ、何回目?修介……僕以外の人にっ、聞かせないでよね……そんな可愛い声っ」 景は余裕が無いような表情をしながら、俺の目からポロポロと弾ける涙を舐めとってくれた。 繋がれている部分から水のような卑猥な音が響いてくる。 気がつくと俺は更なる快感を求めて、夢中で自ら腰を振り続けていた。 「あっ、あぁッ、景!好きっ!あっ……愛してるっ!」 訳も分からず、景への愛の告白を叫び始めたら、もう限界の合図。 景はそんな俺を見て、いつも優しく微笑んでくれて熱いキスをくれる。 「修介。僕も愛してるよ。一緒にイこっか」 「あっ!ぁっ、景っ……!」 * * * 「絶対、聞こえてた」 気がついた時にはもう遅い。 俺はベッドの上で膝を抱えたままシーツに包まり動けずにいた。 早々に下着を履いて床に胡座をかいて座り、タバコをふかしている景の事を睨む。 「大丈夫だよ、そんなに心配しなくても。最近のアパートは防音性に優れてるし、窓も閉めてたんだから」 「そうやけど、部屋中に響いてたし~っ!」 「言っておくけど、僕のせいじゃないからね。声我慢できてない修介が悪いんでしょ」 「よっ、よぉ言うわ!いつも通りとか言って、全然ちゃうかったやんか!俺、明日からどう過ごせばええんや……」 「そんなに周りの目が気になるんだったら、引っ越したらいいんじゃない?」 「そんなに簡単に言うけど無理やでっ!もう、景はいつもノー天気なんやからっ」 景はにんまりしながらタバコの煙を吐き出す。 「でも……余計燃えたんじゃない?声を出しちゃいけない状況で……凄く感じたでしょ?」 「……まぁ」 余計にシーツで顔を隠す。 出しちゃいけない状況で、出しまくってたけど。 「今度からエッチは修介の家でだけするようにしようか」 「嫌や!むしろ、もう禁止やで!」 「えぇ?折角可愛いのに。修介の悶える顔とか、喘ぎ声とか……」 あ。 二人同時にその変化に気が付く。 景は形の変わった自分の股間に視線を向けながら笑った。 「見て。思い出しただけでちょっと大きくなっちゃった」 「変態」 「……もう一回しよっか?」 「せんわっ!」 ☆END☆

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