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第2話

 逆らうのが怖いから咲良の部屋に行くけど……結局は咲良が好きだから、そばにいたい。  遥のラブレターを破いたくらいだから、まだ愛されていると思う。  短い間でも、離れていたことが心のどこかで不安として転がっている。 また、遥の目の前からいなくなる不安。  いまは学生だけど、遥も咲良も進学して就職をするだろう。 (同性でいつまでそばにいられるのかな?) そんな不安が遥は拭えずにいた。  だからこそ、できるだけそばにいたいと願う。  誰だか知らない人に貰ったラブレター。 (咲良にはばれているだろうな。わざと貰って、咲良に見せたことを)  こんな試すようなことしか出来ない遥の弱さも、きっと咲良は気づいている。  荷物をまとめた遥は、母親へ咲良のところで泊まることをメールで送る。  そして、玄関を出た。

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