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第終話 エピローグ
何度も重ねて来た身体と身体。
「ンッ、アアッ……ンンッーーー」
最初に感じた痛みは今となっては懐かしく、こんな風に自ら淫らに動いて快楽を得ようとするようになるとは、前までの若葉は思ってもいなかった。
「若葉……」
「アッ、も……いきそ……っ」
裕通の手で作り変えられた若葉の小さくて細い身体は、裕通が触れる所全てが熱くて直ぐに気持ち良くなってしまう。
飾りでしかなかった二つの突起は、裕通が弄る度に熟れて行き、ぷくっと起立するようになった。
「ハァ……アッ……だめっ、そこぉーーーンンンッーーー」
「うっ……あっ……」
そこを弄られながら結合した部分を何度も突かれた若葉は、ドピュッと白い白濁を腹部に飛び散らせ、無意識に裕通のペ○スも締め付ける。そして、裕通も若葉の中で果てた。
「そろそろ……出勤?」
汗と精液でどろどろになった身体を拭くのもまだ怠くて、若葉は近くに置いてあるティッシュで軽く腹部を拭った。そして、時計を見た。
「……そうだな。でも、まだ少し時間ある」
「なら、もう少しくっついてても平気?」
「平気」
そう言われ、若葉は裕通の逞しい身体にギュッとしがみ付く。
「次いつ帰ってくる?」
「1週間後かな。まだホシが動かないみたいだから……暫くは見張りだ」
「そっか……」
「でも、その1週間後には、ようやく新しい家になるな」
「そうだね。帰って来る家間違えないでね」
「あぁ。もうこのマンションとはお別れだ。寮を出てからずっとここだったからまだ実感無いけどな」
「そうだよね。僕もここに来ちゃいそう」
「いや、そうなったら俺が帰って来た時に若葉が家にいない事になる。それは困るな」
「ハハッ。そうだね。大丈夫、おかえりって玄関で待ってるから」
だから、これから住む二人のマイホームにちゃんと帰って来てね。そう、若葉は笑顔で言った。
「みんなのヒーローが戻って来る場所は、僕の所しか無いんだから」
その時は、僕だけのヒーロー。
そして、僕だけの恋人。
「今日も頑張って悪い奴等を懲らしめてね」
そう言って、若葉は裕通の唇にキスをした。
end.
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