とある男子校のとあるクラス その休み時間に馬場(ババ)颯太(フウタ)と六条(ロクジョウ)暖(ダン)は語っていた。 BLについて 「BLって花に表すと何か知ってっか。」 馬場は後ろの席に座る六条にひそひそと声を竦めて話しかけた。知っているようであまり知られていない花に関する話。 GLといえば百合。ごく当たり前の、オタクなら誰しも知っていること。だが、BLの場合すべてのオタクが知っているわけではない。 知らない者も意外といる。が、六条はBLを推し始めて1年を経過していた。当然ながら知っている。 「薔薇だろ。知ってるよ。」 「やはり、お前は知っていたか。でもな、この前俺、思ったんだよ。なんか、BLって彼岸花にも表せそうだなぁってさ。」 「彼岸花？なんでだよ。」 彼岸花 =終焉 オタクの終焉。 =腐男女子 腐って散るもの。 =バレたら死ぬ 死を連想させるもの。 ノートに書いた文字。授業中の落書き。書いてあることは非常に下らない。だがしかし、納得できないこともない。 「まぁ、うん。確かに。」 この物語は腐った男子が真面目に本気で単純に思ったことを話す話。 この2人自体が恋愛に発展することはない。 ただし、彼らの妄想の中でBLが発展する。 2人の語り→妄想物語（短編）→2人の語り→妄想物語（短編） のように回っていく。