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第20話
オメガバース12
少しはしゃぎすぎたみたいだ。
こなつにはもっと楽しんで欲しかったけれど、俺のせいで休憩させてしまっている。
なんか、どんどん体調が悪くなってる……?
それに、熱も出ているみたいだ。
風邪?インフル?
いずれにせよ、こなつにうつしたらたいへんだ。
「あっつ!」
急におでこに伸びてきた手を、反射でバシッと払った。
やばい、朦朧として何も考えられない。
「お兄ちゃん!すごい熱!保健室いこ!!」
焦るこなつに、大丈夫だと言ったはずなのに、横抱きで持ち上げられる。
っ!?
その瞬間、身体に電流が走ったように痙攣し……射精した。
うそだろ……
風邪でもインフルでもない。
発情期だ。
1日中、強いアルファのそばにいて促進されたのか……?
ずっと抑制剤で抑えられていたのに……
久しぶりの発情期だ、平常の何倍もフェロモンが出ているだろう。
「まさか………」
こなつが愕然とした顔で見つめてくる。
俺は、それに何も言えず、口から出るのは気持ちの悪い甲高い声だけだった。
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